医学部受験に向けて情報収集する中で、「医学部にもAO入試はあるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

本コラムでは、医学部入試におけるAO入試の特徴と対策を整理して解説していきます。

医学部への合格の可能性を少しでも高められるよう、AO入試について検討してみてくださいね。

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医学部にもAO入試はある?実施している大学

結論として、AO入試を実施している医学部は存在します。

AO入試枠を設ける医学部はそれほど多くはありませんが、国公立大学・私立大学それぞれで実施する医学部があることも事実です。

ただ、現在は「AO入試」という名称が使われることが減り、入試制度は基本的に同じですが、代わりに「総合型入試」という名称が浸透し始めています。

以下では2022年度入試を参考に、特色ある総合型入試を実施している医学部をいくつかピックアップして紹介します。

国公立大学医学部

北海道大学

同大学では「フロンティア入試」という特徴的な名称の総合型入試を実施しています。

理科の指定科目を履修した現役生であることが出願資格となっています。

東北大学

「AO」の名が残る数少ない入試を実施しています。

現役生だけでなく、1浪生も出願できる入試日程があるのが特徴的です。

筑波大学

独特の出願資格や試験科目を定めているのが、同大学の「研究型人材入試」です。

二次試験ではプレゼンテーションを含む面接試験が課されているのが特徴的です。

私立大学医学部

金沢医科大学

「AO入試」の名称で入試を続けているのが同大学です。

25歳以下という年齢制限や、卒業後の指定病院での臨床研修義務などがありますが、幅広い受験者に合格のチャンスがある入試と言えます。

東海大学

同大学の「希望の星育成」入試は、さまざまな入試スタイルの中でもかなり特徴的です。

2名以上の「人物評価書」を提出することが必要になるなど、学力試験以外のポイントでの評価も重視されている入試です。

医学部における総合型入試(旧AO入試)の特徴

前章では総合型入試(旧AO入試)の代表例について紹介しましたが、本章では「そもそも総合型入試って何?」という疑問を解決していきましょう。

旧称であるAO入試は「Admissions Office入試」、和訳すると「(各大学の)入学事務局が実施する入試」という意味になります。

つまり、各大学の求める学生像をもとに合否を決めるための「各大学独自の入試」の総称です。

そのため、大学ごとに出願資格が異なったり、科目以外の独自の試験が設定されていたりします。

文部科学省が進める高大接続改革によって名称は変更されましたが、「各大学の求める学生像をもとに合否判定する入試」という考え方はそのまま受け継がれています。

医学部の総合型入試ならではの特徴として、他学部の総合型入試に比べると基礎学力の比重が高いことが挙げられます。

例えば、出願資格における「評定」に高い基準があります。

他学部では評定の最低ラインが設けられていない場合や、一部有名大学を除き評定3.0~4.0以上の場合が多いです。

一方で、医学部の評定は4.0~4.3以上と設定されている場合が大半です。

また、総合型入試でも共通テストや科目試験の配点が大きいことからも、医学部が基礎学力を重視していることが分かります。

前述した「筑波大学:研究型人材入試」では、書類審査やプレゼンテーション試験を通過しても、最終試験として「共通テスト(900点満点)」が合否判定に大きく影響を与えます。

以上より、医学部への入学を目指すにあたっては、総合型入試を含めてどんな入試形式を選んでも「基礎学力」を軽視することはできないと言えます。

医学部の総合型入試(旧AO入試)に突破するための対策

総合型入試の特徴をふまえ、総合型入試での医学部合格を目指すためのポイントを整理していきましょう。

模試だけでなく、学内試験にも全力で取り組む

医学部受験を考えている人にとっては医学部合格が「目標」であり、入試は「手段」です。

最も避けたいのは、目標達成のための「手段」を狭めてしまうことです。

つまり、医学部へ出願する時期になって、出願資格である評定基準をクリアできずに総合型入試を受験できない事態だけは避けるべきです。

医学部を目指す現役生でよくあるのは、模試に比重を置きすぎて学内試験を疎かにしてしまうというミスです。

評定は基本的に、学内試験などの成果をふまえて判定されています。

学内試験を疎かにしすぎて評定が4.0を切るようなことがあれば、それだけで総合型入試での医学部合格という目標までの手段が狭まってしまいます。

医学部を目指すからには、全ての試験に手を抜かずに取り組むことがベストです。

逆に言えば、学内試験をとおした評定アップは、高校1年生からできる「医学部の総合型入試合格への最短ルート」と考えられます。

学内試験の対策をすることも確実に実力アップにつながるのは言うまでもないので、医学部合格を目指すなら、決して手を抜くことなく全ての試験に全力で取り組みましょう。

総合型入試の情報収集を怠らない

前述したように、総合型入試とは「各大学の求める学生像」が表現されている入試です。

各大学で全く異なる入試スタイルが課されていることからも、継続的に入試情報の収集を続けることが大切です。

受験期になってから情報収集を始めると、最後の追い込みのための勉強時間を大きく削られてしまいます。

おすすめの方法としては、特に気になる5校程度の医学部HPをブックマークしておくことです。

毎週決まった曜日にチェックするなど、ルーティン化すれば最新情報を取り逃がすリスクが減ります。

また、志望する医学部の情報に触れることはモチベーション維持にもつながるので一石二鳥です。

医学部合格に向けて必須となる基礎学力の向上と同時に、情報戦の観点からも一歩リードしておくことで合格に近付くことができます。

まとめ

本コラムでは、医学部の総合型入試(旧AO入試)の特徴や対策について紹介しました。

他の入試との違いや、医学部の総合型入試ならではの特徴を理解することはできましたか?

どんな入試形式を選んでも、医学部合格はとても高い難易度であることは変わりありません。

しかし、総合型入試という手段をうまく使うことで、合格可能性が少しでも高まるかもしれません。

医学部合格に向けて、基礎学力の向上と情報収集を早期からスタートさせてくださいね。

関連コラム:医学部の受験科目は?国公立・私立それぞれ解説

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。