医師という職業にはさまざまな魅力がありますが、「年収の高さ」もその一つと考えられています。

このコラムでは、医師の年収について紹介します。

医師としてより高年収を狙う方法や、さまざまな働き方を知ることで、医師を目指すモチベーションの一つとしてみてはいかがでしょうか。

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医師の年収

まずは医師の平均年収を、一般的な平均年収と比較して確認しましょう。

いずれも厚生労働省公表のデータに基づきます。

◆医師と一般労働者の年収の平均値(2020年度)

  年収
医師(開業医) 2,528万円
医師(勤務医) 1,468万円
一般労働者 433万円

※年収は賞与を含む

一般労働者に比べ、勤務医は1年間で約3.4倍、開業医は約5.8倍の収入を手に入れていることがわかります。

つまり、一般労働者が40年で稼ぐ金額を医師は7~12年程度で手に入れていると推測できます。

以上のデータより、医師は他の職業に比べ圧倒的に高い年収を狙える職業であることが裏付けられます。

参考:医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告

参考:民間給与実態統計調査

開業医(クリニック院長)の年収・月収

本章では、医師のうち「開業医」の年収・月収を確認します。

  月収 年収
開業医 211万円 2,528万円

開業医の特徴は、一般労働者はもちろん勤務医と比べても月収が非常に高い点にあります。

勤務医と比べておよそ1.7倍の収入を得ることができる点が、開業医の魅力といえるでしょう。

月収換算した場合にも200万円以上の金額を手に入れることができるため、一般労働者の年収を2ヶ月経たずに稼いでしまうというイメージです。

この高収入は開業医ならではの大きなメリットとされています。

勤務医の年収・月収

続いては、医師のうち「勤務医」の年収・月収を本章で確認していきます。

  月収 年収
勤務医 110万円 1,468万円

勤務医の年収は約1,468万円で、月収は約110万円です。

年収において開業医には劣りますが、それでもなお非常に高い収入を得ることができます。

一般労働者に比べ月収はもちろん高いですが、賞与での支給額も大きいとされています。

賞与額は年間で約153万円のため、年収へ大きな上積みがあると考えられます。

毎月の収入はもちろん、賞与支給月にも大きな金額を手に入れることができるのが勤務医の収入形態といえるでしょう。

医師の勤務先による年収の違い

医師の収入についてさらに理解を深めるうえで、どんな病院で勤務するかを整理することも大切です。

本章では勤務先による年収の違いを確認していきます。

国公立病院に勤務する場合

国立病院では1,324万円、公立病院では1,473万円が医師の平均年収です。

平均給料年額より月収を換算すると、国立病院の医師は約92万円、公立病院の医師は約104万円です。

国立病院よりも公立病院のほうがやや高収入で、公立病院が勤務医の平均年収を上回っています。

国立病院の医師は国家公務員として、公立病院の医師は地方公務員として働きます。

いずれも公務員のため、ある程度の年収を保証されているといえるでしょう。

大学病院に勤務する場合

大学病院勤務の医師の平均年収は約1,200万円とされています。

国公立病院の医師と比べると大きな差がある理由の一つは、大学病院に勤務する医師の平均年齢が低いことにあります。

医師としての勤務先が卒業大学の附属病院で、その後にキャリアアップを狙って他の病院に転職したり、独立して開業医になったりというステップをふむケースが多いからと考えられます。

医学部卒業後の医師にとっては、実際に臨床実習を重ねた大学病院が最も自分の力を発揮しやすいメリットもあるため、年収がやや劣っても選択肢としては十分検討できるのではないでしょうか。

高年収を稼ぐ医師になる方法

最後に、高収入の医師を目指す方法を具体的に紹介します。

医師として高収入を目指すキャリアビジョンを考え、モチベーションにつなげましょう。

開業医になり院長として働く

最もわかりやすい方法は、やはり開業です。

自らが院長となることで、前述したように年収2,000万円を大きく上回る稼ぎを手に入れることができます。

この高収入には、診療に加えて「経営」という役割があることも大きく関係すると考えられます。

人一倍大きな責任を背負って高収入を目指すルートではないでしょうか。

脳神経外科で働く

多くの医師はまず勤務医として働くことになりますが、その際の高収入への選択肢として「脳神経外科」があります。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の診療科別の年収データでは、脳神経外科が第1位、第2位に産科・婦人科が続いています。

医師の中でも、より専門的な知見と技術が求められる科の医師が高収入を得ることができています。

過疎地域で働く

「医師不足」が叫ばれる中、地方の医療体制へ貢献する医師はより一層高収入を期待できます。

過疎地域で働く医師とそうでない地域で働く医師では、約200万円の年収の差があります。

勤務医でありながら年収1,800~2,000万円の求人が出ることも少なくありません。

高収入を狙いつつ、医師としての地域貢献をできるキャリアを積めそうです。

参考:医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告

参考:勤務医の就労実態と意識に関する調査

まとめ

このコラムでは、一般的な職業と比べて医師がどのくらい高収入であるかを確認しました。

さらに、医師の中でもさまざまな働き方があり、それぞれの働き方で収入も異なることがわかります。

ただ、どんな働き方であろうとも、非常に大きな責任を担う医師は相応の高収入を得ることができるといえます。

高収入かつ社会的意義の高い医師という職業を目指すのは、個人のキャリア形成の観点でも魅力的です。

これからの進路選択に「医師」という選択肢をぜひ検討してみてください。

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。