医学部受験を考えるにあたって、どの教科の勉強が必要なのか気になるところですよね。

「数学3まで必要なの?」

「共通テストの科目ってどうなってるの?」

などといろいろと受験科目について疑問を抱えている方も多いはずです。

このコラムでは現役医学生が自身の受験経験を踏まえて、国公立大学医学部医学科前期試験と私立大学医学部医学科の受験に際して、それぞれどの科目が必要か解説します。

※このコラムを読む前に、科目選択にお悩みの方に一つ大切なことをお伝えします。

それは、「科目選択は自分の得意不得意を踏まえて決定すべき」ということです。

たまに、生物選択は受験において不利らしいといった情報を耳にしますが、そのようなことはありません。

ご自身の受験科目との相性を見極めて選択しましょう。

※正確な情報については、ご自身でも各大学のホームページより確認してください。

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国公立大学医学部の受験で必要となる科目

初めに、国公立大学医学部医学科入試では一次試験(共通テスト)にて合格点に達した方のみ二次試験(筆記試験と面接や小論文)に進むことができます。

一次試験と二次試験では受験科目は異なり、また、大学毎にも受験科目は異なりますので注意が必要です。

以下に詳しくお伝えします。

一次試験(共通テスト)で必要となる科目

国公立大学医学部医学科では、以下の5教科7科目が基本となります。

・英語(リスニングを含む)

・数学1A2B

・理科(物理・化学・生物などから2科目選択するのが基本)

・国語(現代文・古文・漢文)

・社会(基本的に世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治経済のいずれか1科目選択するのが基本)

このうち、理科や社会においては大学ごとに選択可能な科目が異なりますので、志望校に合わせた科目の選択が必要です。

理科の科目選択について

国公立大学医学部医学科一次試験(共通テスト)では、ほとんどの大学において、物理・化学・生物の3科目から2科目選択の形式をとっています。

科目選択が例外的な大学

大学によっては科目選択に例外もあり(全て2科目必須)、以下に示します。

化学を選択必須な大学:山口大学(※さらに物理又は生物から1教科選択)

物理・化学の指定がある大学:佐賀大学、名古屋市立大学

物理・化学・生物・地学から2科目を選択の大学:東京大学、金沢大学、愛媛大学

社会の科目選択について

次に、社会は基本的に世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治経済のいずれか1科目選択するのが基本です。

以下は、これ以外の科目も選択可能な大学です。

世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治経済、倫理、政治経済、現代社会が受験可能な大学 

・札幌医科大学

・弘前大学

・筑波大学

・群馬大学

・横浜市立大学

・新潟大学

・信州大学

・浜松医科大学

・名古屋市立大学

・京都府立医科大学

・大阪市立大学

・奈良県立医科大学

・島根大学

・岡山大学

・山口大学

・徳島大学

・香川大学

・佐賀大学

・長崎大学

・熊本大学

・宮崎大学

世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治経済、現代社会が選択可能な大学

・三重大学

・琉球大学

地理A、日本史A、世界史A、地理B、日本史B、世界史B、倫理、政治経済、倫理・政治経済、現代社会が選択可能な大学

・弘前大学

・群馬大学

・宮崎大学

・名古屋市立大学

・大阪市立大学

二次試験にて必要になる科目

多くの国公立大学医学部医学科の二次試験においては、英語・数学(1A2B3)・理科(物理・化学・生物から2科目選択)の4科目が課されます。

ですが、一部例外がありますので、注意してください。

理科の選択において制限がある大学

・北海道大学(物理必須)

・群馬大学(物理・化学必須)

・金沢大学(物理・化学必須)

・愛媛大学(物理・化学必須)

・九州大学(物理・化学必須)

・佐賀大学(物理・化学必須)

国語が二次試験に課される大学

・東京大学

・京都大学

・名古屋大学

・山形大学 

また、二次試験では全国公立大学医学部医学科において面接が行われます。

面接形式は個別面接から集団討論形式の面接まで様々です。

一部の大学では小論文の試験も行われますので、志望校の入試形式をご自身で調べてみてください。

私立大学医学部受験で必要となる科目

続いて、私立大学医学部医学科(一般入試)の試験科目についてお話しします。

私立では、センター利用方式やAO入試、地域枠などと他にも様々な特色ある入試が行われますが、ここではまず一般入試についてお話しします。

私立大学医学部医学科では、ほとんどの大学の入学試験にて一次試験に英語・数学(1A2B3)・理科(物理・化学・生物から2科目選択)の4科目が課されます。

そして、一次試験に合格した方のみが二次試験の面接・小論文に進むことができます。

一部の大学では、一次試験の段階で小論文試験を行う大学もあります。

受験科目が特殊な大学

次の大学では出題科目が異なります。

東海大学:英語・数学(1A2B3)・理科(物理・化学・生物から1科目を選択)

帝京大学:英語+数学(1A2B)・物理・化学・生物・国語(古文・漢文を除く)から2科目を選択し、計3科目で実施

近畿大学:数学の範囲は1A2Bのみ

共通テストを利用した入試方法を実施している大学

次に、私立大学のうち一般入試に加えて共通テストを利用した入試方式も実施している大学を示します。

 ・獨協医科大学

 ・埼玉医科大学

 ・国際医療福祉大学

 ・杏林大学

 ・順天堂大学

 ・昭和大学

 ・東京医科大学

 ・日本医科大学

 ・東海大学

 ・愛知医科大学

 ・藤田医科大学

 ・大阪医科薬科大学

 ・関西医科大学

 ・近畿大学

 ・産業医科大学

 ・福岡大学

私立大学では一般入試、共通テスト利用形式での入試以外にも様々な形式で行われていますので、ぜひ調べてみてください。

国公立大学私立大学の特色入試について

医学部入試においても推薦入試やAO入試などが行われます。

ですが、様々な条件付きであることが非常に多く、受験するかは非常に悩みどころです。

例として東京医科歯科大学医学部医学科の地域特別推薦枠の受験資格は次のようなものです。

茨城県地域特別推薦枠:茨城県内の高校出身者又は保護者が茨城県居住。

また、茨城県地域医療医師修学資金貸与制度に応募し、出願前に茨城県による面接を受けたもの

長野県地域特別推薦枠:長野県医学生修学資金貸与制度に応募し、出願前に長野県による面接を受け合格したもの

この他にも多くの国公立私立医学部医学科において推薦入試やAO入試などが行われていますが、卒業後に就職する病院やその都道府県が限定されているもの、または、専門とする診療科が限定されているものが多く、決して自由度は高くありません。

また、東京慈恵会医科大学や順天堂大学、杏林大学で行われる東京都地域枠入学試験の出願資格では、「医師国家試験合格後9年間、小児医療・周産期医療・救急医療・へき地医療のいずれかの領域で東京都の指定する医療機関で働くこと」が条件となっています。

また、出願時に、東京都地域枠入学試験に合格した際には入学することを確約する旨の誓約書を提出することになります。

ですので、推薦入試やAO入試を受験される際は、出願条件をよく読み、熟考のうえ出願されることをお勧めします。

そして、これらの入学試験の実際の試験内容についてですが、一般入試と全く同じ入試問題を課される大学や、小論文と面接のみの大学などいろいろと存在します。

ご自身の受験される大学に合わせた対策が必要ですが、一般入試の勉強と大きく異なることはありません。

まとめ

今回のコラムでは、医学部入試における受験科目について詳しくお話ししましたが、国公立と私立での一般受験科目での違いは、共通テストを受験する必要があるかどうかのみであり、大きくは変わりません。

また、推薦入試などの特色入試も同様です。

まずは、一般試験に備え勉強を積み重ねることが、特色入試への対策にもつながるため、早い段階からの時間をかけた対策は必要ありません。

英語数学理科の実力をしっかりと磨き、必要に応じて、共通テストや特色入試の対策をしていきましょう。

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