念願の「医学部合格」を勝ち取ったら、医学部生としてのキャンパスライフがスタートします。

キャンパスライフをより鮮明にイメージするためには、医学部の部活事情を詳しく知ることがおすすめです。

本コラムでは、医学部の部活事情について詳しく解説していますので、部活に入るかどうかを考える上での参考にしてくださいね。

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医学部の部活事情

まずは医学部の部活事情を、他学部と比較しながら整理していきます。

医学部ならではの特徴

医学部の部活ならではの特徴として、所属する学生の大半が医学部生または医療系学部生であることが挙げられます。

そのため、他学部生の所属するサークルや部活と異なり、少人数で仲間意識を持って活動できるのが魅力的なポイントのひとつです。

また、医学部は他学部と異なり試験や実習が多いことや6年制であることから、他学部との学業スケジュールにずれがあります。

結果として、医学部の学業スケジュールに合わせた活動スケジュールが組まれやすいという特徴を持っています。

加えて、全国医学部の部活だけが参加できる医科学生体育連盟の存在も医学部ならではの特徴と言えます。

大学所在地によって西日本と東日本それぞれのブロックで所属が分かれていて、西日本の連盟を「西医体」、東日本の連盟を「東医体」と呼びます。

各連盟が例年開催している体育大会は、部活に所属する医学部生にとっての一大イベントです。

多くの医学部の部活が参加する体育大会では、普段はなかなか交流する機会のない他大学の医学部生との交流が楽しめます。

医学部では部活に入らないといけない?

結論として、医学部生だからといって必ずしも部活に入らなければならないという訳ではありません。

全日本医学生自治会連合の最新の調査データでは、2021年の医学部新入生の部活への所属率が公表されています。

データによれば、 新入生の部活への所属率は80.6%です。

所属率は約8割ですが、部活に入らない医学部生も一定数いることが分かります。

以上のデータより、医学部では必ずしも部活に入らなければならない訳ではないことが理解できます。

加えて、従来とは異なる部活のあり方が求められるウィズコロナ・アフターコロナ時代において、部活への所属率はさらに下がる可能性もあります。

そのため、部活に入るか入らないかは医学部生一人ひとりの自由であると結論付けられます。

関連コラム:全日本医学生自治会連合 調査データ

医学部の部活はどのくらい大変なのか?

医学部の部活の大変さは、他学部生が所属するような「サークル」と「部活」の中間地点に位置するイメージです。

他学部にあるサークルとは、週1〜2日程度の自由参加型の活動を行う「同好会」に近い存在です。

そのため、サークルに所属している人は自分のペースで参加しながら楽しむことが可能です。

一方で、他学部の部活は週5日以上の活動をすることが多く、団体としての規律を重んじながら競技力の向上を目指します。

大会や競技会に向けて真剣な活動を行っているため、競技に真面目に取り組みたい学生が集まっています。

医学部の部活は、基本的には「部活」としての側面を持っていますが、多忙な学業スケジュールに合わせて活動できるように工夫がされていることが多いです。

そのため、週3~4日程度の頻度で、前述した各連盟の体育大会での成果を目指して活動する部活が多いです。

サークルほど緩い活動をしているとは言えませんが、一般的な部活のイメージほど厳しくもないのが医学部の部活の位置付けです。

医学部にはどんな部活がある?

本章では、医学部で実際に活動している部活を紹介します。

興味のある部活をチェックしてみてくださいね。

運動部

公開されている最新データである「2019年度 西日本以下学生総合体育会」の情報を例に、主な部活を確認していきます。

バドミントン、バレーボール、サッカー、テニスなど、高校の部活と同様に、メジャーな球技スポーツは多くの医学部で活動しています。

特にテニスについては、硬式テニス部と軟式テニス部があり、さらに男女別で大会が組まれるなど非常に人気の部活となっています。

また、空手道部や剣道部、柔道部といった部活も多くの医学部で盛んに活動しています。

文化部

各大学医学部HPより、オリジナリティのある文化部を知ることができます。

中でも「音楽」に関する部活が多くの医学部で積極的に活動しています。

吹奏楽部や軽音楽部、合唱部といったような幅広いジャンルで音楽に関する部活が展開されています。

また、医学部ならではの部活としては「医療(医学)研究会」や「医療交流会」といった部活が挙げられます。

医学部での学業との相乗効果を期待したり、より深く学びたい分野を突き詰めて学んだりすることも可能です。

同じ志の仲間とともに、さらに学問を深めることができるのも医学部の文化部の特徴です。

医学部の部活に入るメリット

医学部の部活事情を知ったところで、本章では部活に入るメリットを整理していきます。

医学部の部活に入る主なメリットは以下の3つです。

OB・OG・先輩とのコネクションができる

部活に入ることで何よりも嬉しいメリットは、医学部でのタテの関係が広がることです。

例えば、医学部を卒業して医療現場で活躍するOB・OGの話を聞けることは、多忙な学業へのモチベーションアップにつながります。

先輩とのコネクションがあれば、実習や試験に役立つ事前情報を教えてくれるかもしれません。

普段の授業だけでは作りづらい関係性も、部活内であれば一気に構築できるというメリットがあります。

多忙な学業生活のリフレッシュになる

難しい知識や技術を習得するため、医学部生は頭をフル回転させて日常を過ごしています。

自分の好きな活動ができる部活に所属することで、やりたいことに無心で熱中する時間を作ることができるようになります。

毎日の多忙な学業生活に前向きに取り組むために、部活をリフレッシュの場として活用するというサイクルがおすすめです。

そのためには、時間を割いてでも打ち込みたいと思える活動ができる部活を選ぶことも大切になります。

メリハリのあるキャンパスライフを送れる

医学部生としての本分は学業であることは言うまでもありませんが、せっかくのキャンパスライフを学業だけに費やすのも惜しいと感じる人もいるかもしれません。

部活に入ることで、学業の時間とそうでない時間とのメリハリをつけることができるというメリットもあります。

学業と部活の両立を考えると、ただダラダラと過ごしてしまう時間も自ずと減っていきますよ。

結果として、部活に入ることで充実したキャンパスライフを送ることにつながると言えます。

医学部の部活に入るデメリット

続いては、医学部の部活に入るデメリットを2つ紹介します。

学業やアルバイトとのスケジュール調整が手間

部活に入っていない人と比べると、部活に入っている人のほうが当然ながらスケジュール調整が大変になります。

自分の興味のあるアルバイトと活動時間・曜日が被ってしまったり、試験前の勉強時間を確保するために部活を休まなければならなかったりと、さまざまな調整が必要になるかもしれません。

部活に入らない人よりもスケジュール管理をしっかり行わなければ、学業やアルバイトとの両立が難しくなりやすいという点がデメリットのひとつです。

部活独自のイベントや人間関係がある

どんな部活やサークルにも、独自の文化やイベントが存在しています。

代表例としては、毎年春に行われる「新入生勧誘」に伴う勧誘活動や飲み会、合宿などです。

所属する部活によってはイベントや飲み会に力を入れている場合もあるので、本来の活動以外での時間を取られる可能性もあります。

また、OB・OGや先輩との関係がある手前、欠席しづらいイベントなどもあるかもしれません。

部活独自の雰囲気や文化を理解した上で、それでも入りたいと思える部活かどうかを考える必要があります。

部活は途中でやめることもできる?

医学部の部活に入ったものの、さまざまな理由で「途中で辞めたい」と思う場合もあるでしょう。

結論として、医学部の部活を途中で辞めることは決して珍しいことではありません。

学業などとの両立を考えた上での決断であれば、何も悩む必要はないですよ。

ただし、将来的に医師として社会に出る一人の人間として、部活を辞める際は必要な手続きをしっかりと行うことがおすすめです。

信頼できる身近な人に相談して、部活を辞めるステップをふむようにしてくださいね。

部活に入るかどうか迷ったら

最後に、部活に入るかどうか迷ったときの判断基準について紹介します。

悩んだときは「その部活で行う活動を楽しめるかどうか」で考えるのがおすすめです。

部活に入ることで得られるものは多いですが、それらの多くは部活という手段ではなくて得られる可能性があります。

例えば人間関係については、部活以外のつながりから構築することは可能です。

アルバイトに精を出すことで、メリハリのあるキャンパスライフを送ることも可能です。

それでも部活に入るのであれば、その部活での活動そのものを楽しみたいという思いを大切にすることがおすすめです。

そのため、部活での活動に楽しさを感じない人は無理に所属する必要がありません。

自分の思いに向き合って、部活に入るかどうかを判断してみてくださいね。

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。