医学部を受験しようとしている皆さんは、医学部を卒業したあと、どんな進路があるかご存知ですか。

もちろん、医師として大学病院や市中の病院に就職して実際に患者さんの診察や治療、手術を行っていくことが一つ考えられます。

しかし、その他にも医師としての専門性を活かして、公務員や会社員として働くといった多様な進路があります。

今回は、医学部の学生の就職先について解説します。

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医学部卒業後の就職先は様々

医学部を卒業後は、ほとんどの卒業生が医師国家試験合格後に研修医として大学病院や総合病院で医師として診療にあたります。

ですが、その他にも多様な進路が考えられます。

例えば、国内外の大学や研究機関で医学の研究者になる、公務員となって医療行政に携わる、製薬会社などの一般の企業に就職するという選択肢があります。

ほかにも、従業員の健康を管理する産業医として民間企業に就職するなど医学部で学んだ知識を活かせるようなフィールドで働くという選択肢もあります。

医学部卒業後の就職先

医療業界

医学部を卒業し医師国家試験に合格して医師として働くためには基本的に2年間、医師見習いの臨床研修医として働きます。

臨床研修医はある程度の大きな病院で採用されており、医学部6年の夏ごろに就職活動をし卒業後就職する就職する病院を決めます。

研修中は複数の科を経験することになり、そのなかで将来自分の専門としたい診療科(例えば内科、外科、小児科など)を決めます。

卒業後3年目からその診療科について専門的に研修をして、一人前の医師を目指します。

また、医師は自由に自らのクリニックを始めることができます。

ある程度の医師としての実力をつけた卒後10年目ごろから自分のクリニックをつくって診療をおこなういわゆる開業医となる医師も出てきます。

医療行政

医系技官

医系技官とは医師免許を持っておりその専門知識を生かして保健医療に関わる制度づくりに携わる国家公務員です。

主に厚生労働省にて働くことになり、地方自治体や保健所、国際機関への出向なども経験して幹部職員を目指していくことになります

ですが医系技官として働く場合、卒業後すぐに医系技官として働くことはできません。

まず臨床研修医として2年医療業界で働くことが応募条件となっており、その後公務員試験を受けて医系技官として働くという流れになります。

保健所

公務員として保健所にて地域保健行政に関わっていく働き方もあります。

医療機関や医師会などとの調整を行い、食品・環境衛生や感染症対策などを行います。

一般的な医学的な知識はもちろんですが、公衆衛生についての知識なども必要となり、多くは医系技官や医療業界を数年経てから就職することが多いようです。

研究機関

大学や国の研究機関で医学研究を行う働き方もあります。

現在では医学の研究レベルが上がっており10年前には知られてなかったことがどんどんと解明されてきており日進月歩で医学は進歩しています。

とはいえ、まだ解明できてない人体のメカニズムや難病の治療法が多くあり、それらを発見するのが仕事となります。

研究医となるにはまず大学院へ進学しさらに医学の知識を深め、学位をとる必要があります。

民間企業

製薬会社

製薬会社の社員となり新薬の開発や市販された薬の安定性や有効性の検証に関わる仕事をする人もいます。

仕事内容としては、新薬の開発における医師としての見解を述べたり、新薬の臨床試験の立案や実施に携わります。

また市販された後の処方した医師の反応や新薬についての学術論文は今後のその薬の売上に大きく影響することになります。

ですので医師の感想や論文を調査することがなどもあります。

製薬会社で働くためには基本的に5年以上の医師としての経験や専門医資格が求められていることが多くなっています。

産業医として一般企業に就職

労働安全衛生規則によってある程度の大きさの会社では産業医を選任することが義務になっています。

産業医とは労働者の健康管理を行う医師です。

具体的には企業にて健康診断を行ったり、職場環境のチェックやストレスチェックや必要な従業員に対しては面談を行ったりします。

産業医になるためには所定の研修を終了する必要があり、その後企業に専属の産業医になるか嘱託産業医として数社と契約して仕事を行うこともあります。

就職以外の進路

大学院への進学

医学部を卒業後に研究医になるために大学院に進学する人もいます。

また、医師のなかには普通の医師として数年働いた後に大学院に入学して、人体の機能のメカニズムや病気の治療法について研究する人もいます。

大学院は研究医として働いていくためにはほぼ必須なものです。

また、病院で勤務している医師にとっても大学院を修了したことはキャリアに箔がつくことになりますし、将来大学教授などの職を得るためにも必要とされることが多いです。

現在では、MD-PhDコースといって医学部の中でも研究医育成に特化したコースが設置されている場合があります。

このコースでは医学部4年までは他の学生と同じように学習を進めていきます。

その後3、4年を大学院で研究する生活を過ごし、医学博士の学位を取得してから再び医学部5年として復学して医学部を卒業・国家試験を受験する学習課程となっています。

研究に早くから取り組めることが大きな利点となっています。

まとめ

以上、医学部の卒業後の進路についてまとめました。

一般的な病院に勤務する医師の他にも多様な選択肢があります。

しかし、基本的にどの職業につくにしても医学部で学んだ医学的知識が必要となる職業につくことになるため、他学部でよくあるような大学で学んだことを全く使わない仕事をすることになることは比較的少ないように感じます。

このコラムで興味を持った職業についてさらに調べてみることも受験勉強のモチベーション維持につながるのではないでしょうか。

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この記事の監修者 さだお

国立大学医学部医学科に在籍。得意科目は循環器学。

【資格】TOEIC 800点。

講師として学習塾でこれまで4年間、医学部や難関大学受験などを目指す高校生50名以上の指導歴を持つ。

医学部受験や医学部の情報に関する記事の執筆や監修を通じて、受験生や保護者に向けたお役立ち情報を発信中。

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