「医学部受験をしたいけど、理科が苦手で…」そんな悩みを持つ人は少なくありません。

実際のところ、個別学力検査で理科を使わずに医学部受験をすることが可能です。

このコラムでは、理科が苦手な人でも志望しやすい、個別学力検査を理科なしで受験できる医学部とその特徴をお伝えします。

また、個別学力検査で理科なし受験をする際の注意点を紹介しますので、医学部選びの参考にしてください。

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個別学力検査を理科なしで受験できる国公立大学医学部

個別学力検査で理科なし受験が可能な国公立大学医学部は、以下のとおりです。

個別学力検査で理科なし受験が可能な国公立大学医学部

  • 秋田大学
  • 旭川医科大学
  • 島根大学
  • 徳島大学
  • 弘前大学(五十音順)

なお、これまで理科なし受験ができた「宮崎大学」は、2022年度より個別学力検査で理科を必須としていますので注意が必要です。

ここでは、理科なし受験が可能な大学それぞれの特徴を整理します。

配点傾向と自分の得意不得意を突き合わせながら、自分に合った志望大学選びを行うための参考にしてください。

秋田大学

面接
共通テスト10050100200100550
個別学力検査100100200400

秋田大学は配点率が大きい共通テストで、5科目トータルで高得点を目指せる力が試されます。

また、理科に200点と最も大きく配点されている共通テストの特徴は見逃せません。

個別学力検査の配点もふまえると、数学・理科・英語の3科目で大きく勝負できる実力をつけることが合格に近づく方法です。

秋田大学医学部の受験では、2次試験では理科がないものの、理科を含めた主要科目全般のトータルな対策を行うことがベストです。

旭川医科大学

面接
共通テスト10050100200100550
個別学力検査15015050350

秋田大学と同様、共通テストに比重がある配点傾向が旭川医科大学の特徴です。

さらに理科が全配点の22.2%(900点中200点)を占めているため、重要性がより高いといえます。

また、個別学力検査の配点が低いことからも、逆転合格の難易度はかなり高いことが分かります。

共通テストの出来次第で、その年の受験スケジュールを再考する必要も出てきそうです。

合格をたぐり寄せるには、共通テストで理科の得点を可能な限り伸ばしておくことが大切です。

島根大学

面接
共通テスト200100100200100700
個別学力検査20020060460

島根大学医学部は「理科なし受験」という字面に踊らされてはいけない配点傾向です。

国語と理科に200点ずつの大きく配点がふられていて、共通テストに限っては数学・英語の2倍の配点です。

そのため、共通テストの対策では、理科にかなりの比重を置かなければなりません。

理科を始めとした5科目での得点力バランスは、島根大学医学部合格の第一関門となる共通テストにおいてかなり大切です。

徳島大学

面接
共通テスト15050200300200900
個別学力検査200200400

※得点化せず、総合判定を行う

徳島大学医学部の受験は、共通テスト900点のうち300点の配点が理科にふられていることが特徴的です。

個別学力検査で理科なし受験が可能とはいえ、共通テストではむしろ理科が最重視された配点傾向です。

全配点をふまえて考えても、理科の苦手からくる得点力を他科目で補う戦い方は難しいといえます。

共通テストレベルであれば、理科をむしろ得意科目にしている人にとってはオススメです。

ある意味では極端ともいえるこの配点こそが、徳島大学を選ぶメリットにもデメリットにもなります。

弘前大学

面接等
共通テスト2001002003002001,000
個別学力検査500

※配点は総合問題300、面接200

2021年度からは個別学力検査で総合問題が出題されるようになりました。

過去問では英語が主な出題科目となっていますが、英文内容に絡んだ理科の問題も散見されます。

総合問題はピンポイントで対策しづらい点がネックです。

しかしそれは、どんな受験生にとっても共通のデメリットになりますのでそれほど心配いりません。

過去問の傾向から、英語の得点力に自信がある場合は弘前大学を検討する余地ありといえます。

理科なしの大学を目指す際の注意点

医学部受験での合格を目指すうえで、理科なし受験を選ぶのも選択肢としては有効です。

一方で、理科なし受験にも忘れてはいけない2つの注意点があることを知っておきましょう。

共通テストの理科は、どの大学でも必須

個別学力検査で理科なし受験が可能な大学すべてを確認しましたが、共通テストにおいて理科を一切配点に含めない大学はありませんでした。

医学部受験と理科は切っても切れない縁を持つ間柄であることが理解できます。

どの医学部を受けるにせよ、理科という科目に向き合う時間は遅かれ早かれやってきます。

志望大学によって配点の差はあれど、理科の早期対策を行うことが医学部合格に近づくことを覚えておきましょう。

他科目の得点力を一層求められる

理科なし受験を選ぶ理由には、苦手な理科を極力使わないためという場合が多いでしょう。

一方で、他科目の得意を生かすためという理由も存在しています。

つまり、理科が得意でありながら、より確実に結果を残せるよう理科なし受験を選ぶ人がいるのです。

例えば、化学・英語・数学を得意としているものの、科目を絞った対策を好む人などが挙げられます。

そのため、理科なしでの受験においては、主に英語・数学といった他科目での得点力が通常よりさらに試されることとなります。

理科なし受験はまさに「一長一短」の受験スタイルといえるでしょう。

自分自身の科目別の得点力や今後の対策方針などを総合的に検討し、理科なし受験のメリットを生かせるかどうかを考えることが重要です。

まとめ

このコラムでは、個別学力検査で理科なし受験をできる医学部とその配点特徴、そして理科なし受験における注意点を紹介しました。

理科なし受験は医学部受験で有効な選択肢ですが、受験は医学部で学ぶための手段にすぎません。

医学部入学後は理科を含めた幅広い学びが待っていいます。

理解に苦しみ、自分の知識にしづらい分野に出会うこともあると思います。

それでも、医学部受験を通して培った粘り強さや課題へ取り組む姿勢が、医学を学ぶための土台として生きることは間違いありません。

どんな受験スタイルを選ぼうが、医学部受験と入学後の学びを見据えて受験対策を行うことを心掛けてみてください。

関連コラム:医学部の受験科目は?国公立・私立それぞれ解説

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。