「医学部生はとても忙しそう」というイメージを持つ人は多いと思いますが、医学部生として学業とバイトを両立することはできるのでしょうか?

本コラムでは、医学部生のアルバイトの実情について整理して、学業とバイトを両立するためのポイントを紹介します。

医学部でのキャンパスライフのイメージを膨らませてみてくださいね。

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医学部生はアルバイトできる?医学部ならではの特徴

結論として、医学部生でもアルバイトをすることは可能です。

ただし、バイトをする上での医学部ならではの特徴が2つあるのでそれぞれを紹介します。

進級条件や単位取得要件が厳しく時間の制約が多い

他学部と比較した場合、医学部の特徴の1つめが「進級条件・単位取得要件が厳しい」という点です。

大学を卒業して「学士」と言われる大卒の称号を得るためには、各学部が定めた単位を全て取得する必要があります。

単位の取得方法は大学や学部によって異なりますが、医学部では他学部より制約が大きい傾向にあります。

例えば、医学部では「次の学年に進級するために必要な単位・単位数」が、他学部より細かく設定されています。

つまり、医学部では時間割のスケジューリングの自由度は低く、さらには単位を落としてしまうと進級できない可能性が高いと言えます。

医学部では進級条件や単位取得要件が厳しいことで、時間の融通が効きづらく、試験対策により時間をかける必要があるという特徴が生まれています。

実習が多く、授業外の時間を学業に充てることが多い

他学部と比較した場合の医学部の学業の特徴の2つめとして、学年が上がると実習が非常に多くなることが挙げられます。

実習という授業において注意したいのは、前後のスケジュールを立てづらいという点です。

臨床実習の場合、講義を普段受けている場所とは異なる病院や施設へ移動する必要があったり、実習に臨むための予習や準備物の用意にいつも以上に工数がかかったりします。

また、実習後にレポート課題が出されることが多いだけでなく、実習自体が長引き授業時間外まで続く場合もあります。

そのため、実習が多ければ多いほど、時間割に載ってこない時間を学業に充てる必要が多くなると言えます。

実際にアルバイトをしている医学部生は多いのか?

時間的な制約が多い医学部ですが、それでもバイトをしている医学部生は多いです。

全日本医学生自治会連合のデータによると、アルバイトをしている医学部生は48.8%でした。

全学部におけるバイトをしている学生は約60~70%であり、割合がやや少ないとは言え医学部の学業とバイトを両立している学生が多くいることが分かります。

一般的には、実習の少ない医学部1~2年生のうちにバイトをする人が多いようです。

学年が上がるにつれてバイトをする人が減り、バイトにかける時間も減るイメージを持つと良いでしょう。

原則として平日を授業や学業に充てて、休日に1日3~5時間程度バイトするというのが一例です。

平日の夜に2~3時間のバイトをして、土日を授業の予習・復習やレポート課題に充てるというパターンも多いです。

どんなバイトを選ぶかによりますが、学業とのメリハリを持って続けられるようなスケジュールを組む医学部生が多いと言えます。

参考: 全日本医学生自治会連合

医学部生に人気のアルバイト

本章では、医学部生に人気のアルバイトを5つ紹介します。

入学前も入学後も勉強量が多い医学部生ならではの選択肢もあるので、参考にしてください。

①家庭教師

医学部生のブランドを生かしたバイトのひとつが家庭教師です。

他学部生と比べ、医学部生や難関大学生は時給が高い傾向にあります。

「医学部ブランド」を活かして時給5,000円以上で働く人もいますが、多くの場合は時給2,500〜3,500円程度です。

週1日かつ2時間程度でスタートでき、短時間で安定した収入を得られることが家庭教師のメリットです。

また、保護者や生徒との信頼関係を築けばスケジュール調整も柔軟にできるようになるので、学業との両立がしやすいバイトと言えます。

加えて、自身が医学部合格のために努力した経験を次世代の受験生に還元できるので、大きなやりがいを感じる人が多いですよ。

②塾講師

塾講師も医学部生に人気のバイトです。

個別指導塾か集団指導塾かによっても時給相場は異なりますが、時給1,200〜2,000円程度でスタートすることが多いです。

また、経験を積んだり生徒数を増やしたりすることで時給アップを狙えるのは塾講師の楽しさです。

固定曜日・時間で授業を担当することが多いので、家庭教師に比べるとスケジュールの融通が効きづらい点は注意しておきましょう。

しかし、一緒にバイトをする大学生や生徒たちとの多くの出会いを楽しめることは塾講師のメリットです。

また、家庭教師と同様で、医学部合格までの自身の体験を多くの受験生に伝える楽しさを味わうことができます。

③採点

在宅ワークの求人もある採点バイトも、医学部生に選ばれています。

「自分のペースで働きたい」という人には向いているバイトで、時給は1,000円程度のことが多いです。

採点バイトは時期によって募集枠が大きく異なるため、安定して仕事があるとは限らないことに注意しておきましょう。

また、数学の記述問題や国語・英語の論述問題の添削では集中力が問われます。

自身の学力を活かしたい人や、細かいところまでチェックするのが得意な人に向いています。

また、歩合制の求人も多く、業務時間を柔軟に組み替えて働くことができるのが医学部生にとっては嬉しいポイントです。

実習が長引いてバイトに遅れてしまう、というようなアクシデントがないのは採点バイトのメリットのひとつです。

④治験ボランティア

単発バイトで最も人気があるとされるのが治験ボランティアです。

「ボランティア」という名前ですが、謝礼金という形で報酬を得ることができます。

相場は1日1~2万円程度ですが、内容によって謝礼金が大きく上積みされることもあります。

宿泊を伴う治験ボランティアの場合、病院や施設で拘束時間を過ごしますが、指定された場所の中での自由時間が非常に多いです。

そのため、レポート課題や試験勉強にガッツリ取り組みながら参加できるのが治験ボランティアの良い点です。

また、医師の働く現場のひとつに身を置くことになるので、医学部生としては貴重な経験になります。

参加要件などが厳しいことが多いので定期的に参加することは難しいですが、タイミングが合う治験ボランティアに単発で参加して稼ぐ方法が人気です。

⑤カフェ店員

地方の医学部生などに意外と人気があるのが、カフェ店員のバイトです。

人気のチェーン店ではなく、個人経営のカフェでのバイトを選ぶ人も多いようです。

平均的な時給相場は900〜1,000円程度です。

気軽に接客業を経験することができる点や、おしゃれな雰囲気で働くことができる点に魅力を感じる人がカフェ店員を選ぶ傾向にあります。

医学部での難解な学業から一歩離れて、気分転換の意味も込めたバイトを味わいたい人におすすめです。

勉強とアルバイトを両立するポイント

最後に、医学部生が学業とバイトを両立するためのポイントを整理します。

大学生として充実した生活を送りつつも医師になるためのステップを着実に上がっていけるよう、それぞれのポイントをしっかり理解しておきましょう。

①学業に充てる時間を確保し、スケジュールを立てて生活する

医学部に入学した以上、最も大切にしなければならないのは「学業」です。

他学部生に比べて学業に充てなければならない時間が多い医学部生にとっては、学業に充てる時間を確保することが最優先です。

また、時期や学年によっても学業の時間は大きく異なってきます。

試験前や実習期間は平日はもちろん、レポート課題や試験勉強のために土日を含めた勉強時間の確保が必要です。

長期休暇中は比較的余裕があるとは言え、知識の定着に向けた勉強時間は必要です。

そのため、学業を最優先に考え、余裕を持ったスケジュールを立てて生活することを習慣化しておきましょう。

医学部生として効果的に学業をこなせるだけでなく、学生の間にしか得られないバイトでの貴重な体験をすることにつながります。

②目的を明確にしてバイトを選ぶ

医学部生は他学部生に比べてバイトをしない人も多いです。

学業とバイトを両立させるためには、「なぜバイトをするのか」という目的意識を明確にすることが大切です。

ある程度の収入を目的としているなら、時給単価の高いバイトを選ぶようにしましょう。

さまざまな人との出会いから刺激を受けたいなら、時給が低くても接客業を選ぶのもいいでしょう。

バイトに充てられる時間とバイトをする目的を総合的に検討した上で、学業の妨げにならないようにバイト選びをすることを意識しましょう。

③優先順位を間違えずにスケジュール調整する

実際にバイトを始めて学業との両立をスタートさせると、イレギュラー対応も数多く発生します。

特に多いのが、学業とバイトのスケジュールが重複しそうになるというケースです。

授業の振替日とバイトのシフトが重複したり、バイト先から授業のある時間での出勤を打診されたりするという例です。

責任を持って仕事をする重要性は言うまでもありませんが、バイトばかりを優先してしまうと本末転倒になってしまいます。

医学部生の一人としての自覚を持って、学業を最優先にしながら無理のない範囲でバイトとしての責任を果たすように意識してください。

学業への向き合い方が、そのまま医師としての職業観につながることを理解した上でキャンパスライフを送りましょう。

まとめ

本コラムでは、医学部生のバイト事情について紹介しました。

医学部生としてバイトをしている人の状況や、医学部生に人気のバイトについても理解できましたか?

学業とバイトの両立ができれば、充実したキャンパスライフを送ることが可能です。

医学生としての魅力的なキャンパスライフをイメージしながら、まずは医学部合格を目指しましょう。

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。