社会人になってからの「学び直し」が重視され始めた近年、社会人から医学部を目指す人もどんどん増えています。

このコラムでは「社会人になったが、やはり医学部を目指したい!」という人に、医学部合格のために必要な情報を紹介します。

社会人からの医学部受験を成功させるためのノウハウを押さえていきましょう。

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社会人から医学部を目指す人は少なくない

社会人から医学部を目指す人は、実際にどのくらいいるのでしょうか。

その答えを知るために、医学部受験者全体の年齢データを確認してみましょう。

年度受験者数うち、22歳以上受験者数
H30125,17320,709
H29125,21722,085
H28124,50921,839

社会人から医学部を目指す受験者を示す「22歳以上受験者数」は毎年20,000名以上となっています。

受験者数全体をみると、医学部受験生のおよそ6名に1名が社会人から医学部合格を目指しています。

以上のデータより、社会人から医学部を目指す人は決して少なくないと結論づけられます。

医学部は、改めて学び直したいという意欲をかきたてる学問であるといえるでしょう。

社会人から医学部受験するメリット・デメリットを紹介

社会人から医学部を受験するメリット

社会で培ったコミュニケーション能力や人間関係のスキルは、医師として患者と接する際に活かされます。ビジネスや他の職種での経験は、医療現場での組織運営やマネジメントにも役立つことが期待できます。経験豊富な視点は、医療現場でも大きな強みとなるでしょう。

また、社会経験を持って学ぶことで、学びの質が深まる可能性があります。現状の生活を変えてまで医学部を目指す社会人の方は、医学への強い動機や目的を持っている方が多いです。この強い意欲が、学びを加速させることにつながります。

社会人から医学部を受験するデメリット

まず、年齢的な制約が挙げられます。医学部を卒業してから臨床研修や専門医資格の取得には時間がかかります。その影響で、キャリアの中盤や後半の活動が限定されることが考えられます。

次に、生活面が大きく変化します。医学部受験を決意すると、生活リズムや家計の調整が必要となり、特に家族やお子さんがいる場合は、サポートの仕組み作りが欠かせません。

最後に、働きながらでの受験の場合、学習時間の確保の難しさが挙げられます。一度社会に出てからの学び直しは、まず学生時代の勉強習慣を再び身につける必要があります。 また、当時の受験の知識が現在とは変わっている可能性があるので注意が必要です。

自身が受験する大学の入試傾向などをしっかりと把握し、対策に取り組みましょう。

社会人から医学部再受験を目指す方法

社会人から医学部を目指すとき、以下2つの入試スタイルが考えられます。

それぞれのメリット・デメリットを整理していきます。

一般入試

現役生や浪人生とともに合格枠を争うのが「一般入試」です。

メリットは大きく2つあります。

第一に、試験の得点で純粋に合否を勝負できるという点です。

大学時代の学問や社会人としての職業生活において、入試科目の知識を蓄えることができていれば得点力でリードすることができます。

第二に、定員が多いことで合格のチャンスが広いという点です。

他の入試スタイルと異なり、一般入試では2桁以上の定員を設けていることがほとんどです。

十分な対策をして臨めば、社会人からの合格も十分に狙えます。

一方で、社会人からの受験に寛容な大学選びに十分な時間をかける必要があります。

社会人からの合格者を数年連続で出していない医学部もわずかながら存在しています。

一般入試があるからといってすぐに受験を決めるのではなく、十分なリサーチをしなければいけません。

学士編入

医学以外の学問を修めて卒業した学士や、卒業見込みの者を対象としたのが「学士編入」です。

国立大学の場合、合格者は医学部2年次または3年次として編入することになります。

受験対象者が社会人または他学部卒業見込み者と限定されていることがメリットです。

一方で、試験科目への対策がしづらい点がデメリットといえます。

大阪大学や名古屋大学を始めとするいくつかの医学部が課す「生命科学」「自然科学」といった試験科目などが例として挙げられます。

受験する医学部によっては、勉強の進捗を測りづらい試験科目が並んでいる場合もあります。

根気強い対策が求められることがこの入試スタイルの特徴です。

社会人が入りやすい医学部とは?

社会人にとって入りやすい大学の判断ポイントとしては、再受験に寛容なことが挙げられます。

寛容な大学かを判断するには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 出願者の中での再受験者の比率
  • 合格者のうち、再受験者がどれだけいるか
  • 大学側が再受験者に関する情報を公開しているか

多くの再受験者が集まる医学部は、再受験に対する風潮がオープンであることが多いです。そして、再受験者がしっかりと合格ラインをクリアしているかの確認も大切です。自身が受験する大学が、再受験者のデータを公開しているかを確認してみましょう。

社会人から医学部に合格するのは難しい?

本章では、社会人から医学部に合格することの難易度を考えてみます。

医学部はさまざまな学部の中でも特に入試レベルが高いため、合格難易度は当然ながら高いでしょう。

しかし「社会人だから」という理由で合格が難しいわけでは決してありません。

他学部に比べ、合格に向けてチャレンジする社会人の数は医学部が圧倒的に多いです。

社会人からのチャレンジに寛容な医学部では、現役生より社会人のほうが合格率が高い場合も少なくありません。

以上のことからも、社会人からの医学部合格は可能性が大いにあるチャレンジといえるでしょう。

社会人が働きながら医学部に合格する為のポイント

最後に、社会人が医学部に合格するためのポイントを整理します。

医学部合格を目指すためのスモールステップとして、1つずつ確認していきましょう。

「なぜ医学部を目指すのか」を明確にする

社会人として医学部を目指す方は、医学部合格のために多くの時間を割くことになります。

職業生活を営みながら、加えて家庭との両立をしながら受験勉強をする方もいると思います。

時には悩んだり、諦めそうになったりすることもあるでしょう。

そんなときに支えとなるのが、自身の中にある「医学部を目指す理由」です。

まずはその熱意の根底にあるものを、しっかりと自覚することが何よりも肝心です。

合格~卒業までのスケジュールを立てる

現役生であれば「合格がゴール」という考え方も大いにあり得るでしょう。

しかし、社会人から医学部を目指すからには、医学部を卒業後にも目標があるのではないでしょうか。

その目標をふまえ、スケジュールは卒業後までの長期的な視点で考えることがオススメです。

短期目標として「医学部合格」を、長期目標として卒業後の目標を見据えてみましょう。

社会人生活と受験生活とのメリハリをつける

仕事を続けながら受験をする場合は、メリハリをつけることが非常に大切です。

受験勉強専用のデスクを設けたり、勉強の際は指定の場所に移動したりなど、頭の切り替えをできる工夫が大切です。

また、受験勉強の時間帯をルーティン化することもオススメです。

多忙な人ほどメリハリを意識した受験生活ができるよう環境設定をしてください。

通信講座を活用した受験対策を行う

塾や予備校へ通うことも手段ではありますが、社会人の場合は移動時間をかけないほうが得策です。

通信講座を利用すれば、時間を節約して受験勉強を行うことができます。

実績のある通信講座のサポートを受けると、医学部合格までの道筋が明確に見えてくることもオススメできるポイントです。

効率よく合格に向かうために、通信講座の利用を検討してみましょう。

社会人からの医学部受験まとめ

このコラムでは、社会人からの医学部合格について詳しく紹介しました。

医学部に入りたい熱意があるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。

社会人の受験に寛容な大学や先人たちの合格体験の存在がそのチャレンジを後押ししてくれます。

医学部合格までの道筋を理解して、目標達成に向けて第一歩を踏み出しましょう。

関連コラム:医学部の再受験に寛容な大学は?判断するポイントも解説


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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。