医学部入試で行われる面接試験について、受験生の皆さんが最低限押さえておくべきマナーとポイントをまとめました。

大学の入試要項やアドミッションポリシーを参考に、志望校の面接試験の特色を調べておくことも大切です。

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なぜ面接が行われるのか?

医学部入試において行われる面接試験の概要を説明します。

現在、日本の全ての医学部において、面接試験が課されています。大学によって異なるとはいえ、どの大学の募集要項にも共通して挙げられている「求める学生像」は、以下の通りです。

医学部は、医学の知識のみならず、人間性に溢れる医師を養成することが目的です。そのために、相手の立場に立つ思いやりと高い倫理観、人間性と高いコミュニケーション能力、自主的に課題に取り組む知的好奇心、医学の進歩に貢献しようとする熱意が求められます。

面接官はこれらの基準に沿って評価していると言えるでしょう。

以前は東京大学理科3類、九州大学医学部など、2次試験として面接を課さない大学もありました。しかし、近年両大学にも面接試験が新設されるなど、面接試験の重要性はますます増していると言えます。

その背景に挙げられるのが、医学生による犯罪や事件という倫理面と、医師国家試験の合格率の低下です。

2016年頃から、医学生や研修医による犯罪がメディアで度々取り上げられ、大きな波紋を呼びました。医師という仕事には、優れた人間性や倫理観も問われますし、万一問題を起こした際には、相応の社会的制裁が伴います。

大学としては学科試験が出来るだけではなく、人間的にも優秀な学生に医学部に来てもらいたいと思うでしょう。

また、医学部入試には高い学力が求められますが、それゆえに学力が高いからと漠然とした志望理由のまま入学してしまう学生も少なくありません。

医学部は6年間という長い期間を費やすので、医療に対する興味が高く、国家試験の合格に繋がる学生を求めるのは当然のことです。

試験の時期、形式は?

国立大学医学部では、学科試験終了後に受験生全員が面接試験を受験します。

私立大学医学部では受験者が多いので、通常2月頃に1次試験として学科試験が先に行われ、その合格者のみが面接試験を受験できます。

面接試験や小論文の有無や比重は大学によって大きく異なります。学科試験の得点重視で面接試験は「足切り」程度の大学、面接試験の評価と学科試験の得点を合わせて合否や特待生・奨学生の選考の基準に用いる大学などです。

地方枠が設けられている大学では、面接試験が得点化され、比重が高い傾向にあります。

面接試験の形式としては、個人面接、グループ面接、グループ討論があり、大学によって複数の面接試験が課されることもあります。

グループ面接

3〜8人の受験生に対して、3〜5人の面接官が付き、一度に行われますが、質問は順番に行われるので、個人面接と対策自体は変わりません。

グループ討議

司会者を中心に受験生同士が意見を交わし、その様子を面接官が評価します。旭川医科大学、滋賀医科大学、日本医科大学など、全国で10校ほどの医学部で行われます。

医療に関するものから社会系のものまで、幅広いテーマが扱われるので、日頃から新聞やニュースに目を向け、自分なりの意見を持っておくことが大切です。

また、意見を述べられることだけではなく、他の受験生とのコミュニケーションの取り方にも注意しましょう。
受験生の総合的な力を見られるという意味で、高度な試験です。

個人面接

1人の受験生に対して複数人の面接官が面接票に沿って質問し、それに答えます。

時間としては15分〜30分ほどかかります。面接の回数も1回〜3回ほどと、まちまちです。圧迫面接が行われる場合もあります。

面接試験の重要度が高いほど、面接試験の時間や回数も長い傾向にあります。

大学ごとの特色

面接試験の概要を説明しましたが、実際には大学ごとに大きく異なります。いくつかの大学の例を見てみましょう。

慶應義塾大学医学部

志望者数が例年1500人前後で、そのうち2月中旬に行われる1次試験に合格するのが300人弱です。

合格者のみが小論文と面接試験を受験し、130名前後の合格者と補欠合格者を決めます。小論文、面接の得点は非公開ですが、補欠合格と正規合格のボーダー、特待生の選考の評価の基準にされていると言われています。

受験生1人に対して面接官は2人付き、時間は1回あたり15分ほどです。面接試験は最低2回行われ、3回行われる場合もあります。

アドミッションポリシーとしては、創立者である福澤諭吉の先生の「一身独立」という考え、すなわち自ら考え実践する力が重視されています。

順天堂大学医学部

2月の初旬に1次試験が行われたのち、合格者のみが面接試験を受験します。

特色ある面接試験が行われることで知られていて、面接試験の受験生に対して、文化的・創作的・独創的あるいは特徴的な活動を行ったことを証明する資料を持参することが求められます。これには、ボランティア活動、外部検定試験の資格、小中高の評価、クラブ活動、表彰状やトロフィー、段位等証明書などが挙げられます。

受験生1人に対して面接官は4人、20分〜30分ほどかけて行われます。調査書だけでは知れない、受験生の人間性を厳しく評価しており、面接の比重は高いと言えます。

東京医科歯科大学医学部

学科試験の翌日または翌々日に面接試験が行われます。

面接試験は基本的には1回のみで、受験生1人に対して試験官は3人、5分〜10分ほどで終わるので、面接試験の比重はあまり大きくないと言えるでしょう。

ただし、面接官の判断で再面接が行われることもあります。
再受験生は再面接に呼ばれることが多いようです。

その他

2018年度入試から面接試験が新設された東京大学理科3類においては、募集要項に「学力試験の得点にかかわらず不合格となることがあります」と記載されています。

面接試験では、受験者の人間的成熟度、医学部への適性、コミュニケーション能力などが評価されるようです。

最後に

面接試験においては面接官に対する礼儀とマナーを守り、しっかりとした受け答えが出来ていれば、過度に不安に思う必要はありません。

最低限必要なマナーや、面接試験でよく聞かれる質問例を押さえ、対策しておきましょう。

また、大学ごとの特色を知っておくと、より安心して望めます。

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