海外医学部で受験回避【留学の実態とメリット】ハンガリー医大はおすすめ?

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近年、医学部受験界隈でよく耳にするようになってきた東欧を始めとする海外大学の医学部。
有名進学校からの進学も増えています。
実際のところ、その実態はどうなのでしょうか。
メリットは3つ「入りやすい、学費が安い、グローバル」。
将来の可能性を広げるために、知っておいて損はありません。

海外医学部のメリット3つ

近年、東欧を中心とした海外大学医学部の卒業生が増えています。
2019年の第113回医師国家試験の合格者のうち、95名もが日本以外の医学部の卒業生だったといいます。
どのような魅力があるのでしょうか。

①激しい受験戦争を回避できる

一般的に日本の医学部は学力重視で難易度が高く、浪人生活を強いられる受験生も多くいます。
数学の比重が大きいので、苦労を強いられている受験生も多いでしょう。
また、偏差値が高いから医師を目指す、という学生が増えていることも問題になっています。

入試は総合審査

一方、海外大学医学部の入試は総合審査で、人間性やモチベーションが重視される大学も多く、受験勉強の過熱が少ないです。
国によっては医師の賃金が低く、そもそも医学部の人気が高くないという場合もあります。

科目が少ない

また、受験に必要な科目数も少ないです。
適性試験に加えて英語または現地語の能力、理科3科目(生物、化学、物理)のうち2科目または3科目が課されます。
日本と違って数学が重視されていないのが特徴です。

英語や学力に不安のある場合は、予備コースで理科3科目や医学英語、基礎医学、現地語を学んだうえで、予備コース修了後に本コースに進むのが一般的です。

②経済的負担が少ない

学費が安い

国や大学、私立大学か国立大学かにもよりますが、比較的学費が安価な医学部も多くあります。
日本の私立大学医学部の学費は非常に高額で、6年間の学費総額は2000万円〜5000万円にのぼり、更に寄付金を課される場合もあります。
学力的に日本の国立大学医学部への進学がむずかしい場合、海外大学の医学部を視野に入れるのも良いのではないでしょうか。

奨学金制度がある

また、奨学金制度を利用することもできます。
日本学生支援機構奨学金第2種有利子貸与のほか、教育ローンの借り入れも可能です。
成績優秀な場合、留学先の政府の奨学金や、大学独自の奨学金も利用できるでしょう。
公益財団法人海外医学支援協会が設立している貸与奨学金もあります。
この財団では、海外大学医学部生を対象に、毎年3名程度に最大月額10万円を貸与する奨学金制度を設けています。
日本の僻地医療問題に取り組む学生を支援する目的であるため、卒後一定期間の僻地での従事要件が定められていることには注意が必要です。

③国際的に活躍できる

医学を英語で学べる

現地語コースのみの大学もありますが、英語圏の大学または英語コースが設置されている大学に入学すれば、英語で医学を学ぶことができます。
国際的に活躍する医師として、将来の選択肢が広がります。
要件をみたせばUSMLE(米国医師免許試験)を受験できます。
日本の医学部に通う学生であれば一から英語で試験勉強をする必要があります。元々英語コースで学んでいれば、取り組みやすいでしょう。

EUの医師資格が取得できる

EEA(欧州経済領域)に加盟している欧州18カ国の医師免許互換制度があります。
英語コースのある医学部を卒業すれば、卒業国のみならず、働ける範囲が広がります。

日本の医師国家試験も受験できる

卒業後、厚生労働省の審査のうえ、条件を満たせば日本の医師国家試験も受験することができます。
WHOの医学部リストの指定校でないと受験資格をそもそも得られないので、日本で働くことを視野に入れているのであれば、必ず確認しましょう。

日本と同程度の先進国の6年制の医学部を卒業してその国の医師免許を取得すれば、日本語診察能力調査のうえ、医師国家試験受験資格認定を得られます。
中国や先進国以外の医学部、5年制大学の医学部を卒業した場合は、その国の医師免許を取得していなくても、医師国家試験予備試験を受験することができます。
ただし、医師国家試験を受験するには更に1年間の実地修練が必要です。

留学先まとめ

日本国内に窓口を設けて留学生を募集している国や日本からの留学生の情報がある国の国立大学をできるだけ網羅するよう地域別に一覧にしました。
先ほど述べたメリットデメリットを参考に各国の特徴を比較してみて下さい。

北米

アメリカ

4年制大学卒業後にMCATという入学試験を受けてメディカルスクールに入る必要がある。
試験は難関、優秀な成績が求められるうえに、現地国籍保持者が優遇されるので、日本人には困難。
学費も年間500万円と高額です。

カリブ海

グレナダ

セント・ジョージ大学医学部

5年制の大学で、学費が5年間で3000万円と高額です。
その他、4年制大学卒業後に通うメディカルスクールがあり、学費は年間150万円程度です。

オーストラリア

オーストラリア

高校卒業後、ファウンデーションコースを受講して5年制または6年制大学医学部に入学するか、大学卒業後に4年制または5年制のメディカルスクールに通います。
学費は年間500万円程度です。

アジア

中国

北京大学医学部 首都医科大学 中国医科大学

授業料年間80万円ほどで、物価が低いので生活費も安いです。
英語コースも一部設立されていますが、その場合学費は高くなるようです。

韓国

ソウル大学医学部 延世大学医学部 高麗大学医学部 アジュ大学医学部

6年制大学医学部またはメディカルスクールがあり、英語で学ぶことができます。学
費は年間100万円程度です。
韓国では日本と同じく医学部が人気で受験競争も激しいようです。

フィリピン 

サウスウェスタン大学医学部 セブ・ドクターズ大学医学部

4年制大学卒業後に通うメディカルスクールがあり、英語で学ぶことができます。

シンガポール

メディカルスクールまたは5年制大学の医学部に通うことになりますが、留学生の場合学費は1000万円と高額です。

西欧

国立大学だと学費年間10万円と非常に安いです。

イタリアでは英語コースがありますが、その他ドイツ、フランス、オランダは現地語コースのみです。

イギリス

ノッティンガム大学医学部

A levelというイギリスの高卒認定または国際バカロレアの試験を受けることが必要です。
5年制または6年制で英語で学ぶことができます。
国家試験はなく、卒業試験に合格すると医師の資格を得ることができます。
学費は留学生の場合は年間400〜500万円と言われています。

スペイン

6年制大学で英語コースもあります。授業料は高額なことで知られています。

東欧

ハンガリー

セゲド大学 センメルワイス大学 デブレツェン大学 ペーチ大学の4つの国立大学医学部

6年制の医学部本コースがあります。
学費は本コースで年間180万円ほど。
英語で学ぶことができます。
最も日本人留学生が多い国で、毎年20名ほどがハンガリー医科大学卒業後、日本の医師国家試験受験資格を得ています。

チェコ

カレル大学 マサリク大学 パラツキー大学の3つの国立大学医学

6年制の大学で、学費は年間150万円ほどです。
英語コースで学ぶことができます。

ポーランド

ルブリン医科大学 ポズナン医科大学 ワルシャワ医科大学 ヴロツワフ医科大学

6年制の医学部で、学費年間170万円程度です。
英語コースがあります。
進級試験や卒業論文がなく、比較的卒業しやすいと言われています。

ウクライナ

ボゴモレッツ大学医学部

学費年間40〜50万円で、英語コースもあります。

スロバキア

コメニウス大学部ラティスラバ校 パボル・ヨセフ・シャファーリク大学 コメンスキー大学医学部

学費年間100万円〜で、英語コースもあります。

ブルガリア

ヴァルナ医科大学 プレーベン医科大学 ソフィア医科大学 プロヴディブ医科大学スタラザゴラ医科大学の5校の国立大学があり、英語コースもあります。

ルーマニア

カロル・ダビラ大学医学部 クルージュ医科薬科大学 オラデア大学医学部

学費年間60〜70万円、物価が低いので生活費も安いです。
英語コースもあります。

エストニア

タルトゥ大学医学部

学費年間60〜70万円、物価が低いので生活費も安いです。

最後に

異国で医学部生活を送るのは、当然容易なことではないでしょう。
受験勉強が苦手だから、経済的に困難だからと軽々しく選択することではありません。
進学したはいいものも、想像と違かったり、言語の壁に阻まれて思うように勉強ができなかったり。
制度変更のリスクも考えられます。

しかし、もしあなたの将来の進路と合致するものがあった場合、選択肢のひとつとして是非検討してみて下さい。
留学を仲介している大学の事務所が日本に置かれている場合もあります。
まずはコンタクトを取って、その国や大学の情報を集めましょう。
実際に海外大学医学部に在籍している医学生の情報も参考になるでしょう。

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