「面接って何を聞かれるかわからなくて不安だ…」

「看護学部の入試で、面接がどのくらい大事なのか知りたい」

「どうすれば看護学部の面接を突破できるか知りたい」

このページをご覧の方はそのようにお考えかもしれません。

このコラムは、看護学部受験における面接の重要性や面接時のチェックポイント、面接でよく聞かれる質問、看護学部面接を突破する方法などについて紹介します。

面接対策で困っている人の悩みを少しでも解消できたらと思います。

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看護学部の面接の重要性

看護学部の入試において、面接試験を科すことは珍しくありません。

国公立大学57校のうち、個別試験で面接を実施している大学は49校と、85%以上の割合に及びます(参考:大学受験サイト「パスナビ」)。

つまり、国公立大学で看護学部を志望する場合、高い確率で面接試験が実施されていることになります。

配点は大学ごとによって異なります。

前期試験では50点~100点といった比較的低めの配点が目立ちますが、後期試験では面接の配点が大きくなります。

共通テストでうまくいかなかった受験生ほど、面接が重要になるのです。

看護学部受験の面接でチェックされるポイント

看護学部の面接試験でチェックされるポイントは3つあります。

1つ目は志望動機。

2つ目は看護の仕事に対する熱意・理解度。

3つ目は受験生の人間性です。

そして、最終的にすべての受け答えにブレが無く、一貫性を保てているかもチェックされます。

志望動機

受験生を受け入れる大学側にとって、「なぜ、この大学を受けたのか」、いわゆる志望動機は非常に興味があります。

志望動機を満足に言えない場合、この大学に入りたいという気持ちが疑われてしまいます。

自分がどういう理由で志望大学を選び、入学後に何をしたいのかはどの大学でもチェックされる基本中の基本と考えましょう。

看護の仕事に対する理解度

看護の仕事にどのような魅力を感じているのか、看護の仕事に対するやりがいを理解しているのか、看護師がどのような仕事をしていると思っているのか。

こういった看護職に対する基本的な認識もチェックされます。

看護大学を志望するからには、最低限のことは調べているはず。

面接官はそのように考えますので、看護職についてあまりに知識が不足していると、「この受験生は、本気でうちの大学で看護を勉強する気持ちがあるのだろうか」という疑念を抱かれかねません。

もちろん、大学側は実務経験がない受験生に過度な期待をもっていませんが、パンフレットやオープンキャンパス、公式HPに掲載されている内容はしっかりと理解しておきましょう。

受験生の人間性

看護師はただ単に「勉強ができる」だけでなれる職業ではありません。

心身ともにつらい状態の患者さんと接する看護師には思いやりや気遣いが求められます。

これは、一緒に働く同僚に対しても同じです。

現在の日本の医療は「チーム医療」を重視します。

一人一人の力を集め、互いに補い合うことで医療の質を高めようという考え方です。

自分勝手な行動はチームの力を損ないかねません。

面接では、受験生がチームの一員として働けるかどうかチェックされます。

看護学部の面接でよく聞かれる質問

面接では様々なことが質問されます。

ここからは、看護大学の面接でよく質問されることを紹介します。

志望動機や意欲についての質問

「この大学を志望した理由は何ですか?」

志望理由はほぼどの大学でも聞かれる鉄板の質問ですが、それだけに、しっかり答えなければなりません。

「どうして、(ほかの大学や短大・専門学校ではなく)この大学を志望したのですか?」

看護師になるためなら、どの大学でもよいはずです。

この大学を志望した独自の理由を聞きたいという意図からされる質問です。

「実習は厳しいですが、大丈夫ですか?」

入学前に実習の厳しさを伝えることで、相手の本気度を知りたいという理由でされる質問です。

看護師について

「なぜ、看護師になりたいと思ったのですか?」

「どんな看護師になりたいですか?」

これらの質問は、看護師になりたいと考えた動機や仕事に対する本気度を知るためにする質問です。

人の命を預かる大切な仕事といってよい看護師は、とても重要な仕事です。

どれだけ本気で看護師になりたいか、大学側でも強い関心があるのです。

「看護師の良いところと大変なところは何ですか?」

現時点で、看護師という仕事をどの程度理解し、覚悟を持って志望しているかを知るための質問です。

受験生の経歴や人柄についての質問

「自分の長所と短所は何ですか?」

「あなたが看護師に向いているところは何ですか?」

面接官は各学校から提出された調査書を事前に見ています。

その内容と本人の意識の違いなどをチェックし、その人がどのような人か見極めます。

また、自分が看護師に向いていると思う理由を聞くことで、その人が看護に対しどのような考えや気持ちを持っているかも知ることができます。

「自己PRをしてください」

この質問に正解はありません。

自分が今までしてきたことや、自分の長所、看護師に対する熱意など相手に伝えたいことを絞って、手短にのべられるよう頭を整理しましょう。

看護学部受験の面接を突破する対策法

看護学部の面接を突破するには5つの注意点があります。

それぞれについてまとめました。

面接の形式を把握する

面接の形式は3つに区分できます。

個別面接と集団面接、集団討論です。

個別面接は受験者1人に対し、面接官が1~複数人で行います。

もっとも一般的な形式といえるでしょう。

個別面接では、一つ一つの質問に対し丁寧に答えることが大切です。

集団面接は複数の受験者が同時に面接を受けます。

面接官は複数人であることがほとんどです。

他の受験生の受け答えに対するあなたの考えを聞かれることがありますので、他の受験生への質問に対しても集中して聞かなければなりません。

集団討論は、与えられたテーマに対するディスカッションです。

互いの意見を尊重しあう協調性や議論をまとめる指導力などが見られます。

自分の意見を強く主張し、相手を論破するための討論ではありません。

服装や髪形を整える

服装や髪形を整えるのは最低限のマナーです。

制服やスーツといった正式の場にふさわしい服装や髪形をしているか、言葉遣いは丁寧かといった人として「最低限」の素養があることを示す必要があります。

マナーや清潔感を見られると考えてよいでしょう。

志望動機・志望理由を明確に述べる

大学側は、どうしてこの大学を選んだのか、そのきっかけが何だったかなどについて興味・関心を持っています。

志望動機・志望理由を明確に答えられることは、必要最低限の要素と考えましょう。

そのうえで、ほかの大学ではなく志望校を選んだ理由を述べることができれば、面接官の納得を得やすくなります。

決して「なんとなく受験した」と思われてはなりません。

各大学のアドミッションポリシーを読み込み。志望校と他の大学の違いを見つけ出しましょう。

看護職に対する強い思いを伝える

看護学は看護の方法を理論と実践の両方から追及する学問です。

そして、看護学部はそれらを学んだ看護師を養成する場です。

看護大学は看護に対する「熱い思い」をもった学生を待ち望んでいます。

大学側が知りたいのは、どうして看護師なりたいと思ったのか、人の命を預かる重責を担う覚悟があるのか、チームの一員として協調性を発揮できるのかなどでしょう。

そういったことに対し、自分の経験を踏まえた受け答えができれば、面接官の評価を上げることができるのではないでしょうか。

一貫性がある受け答えをする

面接練習をしていると、最初の質問の答えと、別な質問の答えがずれたり、矛盾したりすることがあります。

そうなってしまうと、面接官は「ブレた」答えだととらえてしまうでしょう。

また、面接の受け答えと小論文の内容が食い違ってしまうこともあります。

小論文の内容はしっかりと覚えておくべきです。

大事なのは、面接の受け答えも小論文の解答も矛盾せず、ブレない姿勢を示すことです。

まとめ

今回は看護学部の面接についてまとめました。

看護学部の面接で重視されるのは、志望動機・志望理由が明確であること、看護職に対する熱意を持ちしっかり理解していること、人間性が看護師としてふさわしいことの3点です。


面接官はこれらの基準にふさわしい人物を面接で選ぼうとし、そのために質問します。

答えを丸暗記しているだけだと、別な角度で質問された時に答えられず、口ごもってしまうかもしれません。

質問の仕方を変えられても、自分の言いたいことをアピールできるよう、面接当日までシミュレーションを繰り返しましょう。


このコラムを読んで、少しでも看護学部の面接試験についての疑問が解消出来たらうれしいです。

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この記事の監修者 元予備校講師B.B.

元予備校講師B.B.

高校の非常勤講師、予備校の社会科講師として、大学入試までの地理・世界史・日本史・倫理・政治経済・現代社会、面接、小論文の添削指導などの経験を10年以上もつ。

予備校講師時代は、計30名以上の看護学部志望学生を指導し、担当した全員が看護学部に合格。

現在は小売業で勤務をしながら、ライターとしても活躍。

看護学部を目指す学生に役立つ情報を発信している。

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