国公立の医学部で入りやすい大学は?偏差値が低い穴場の大学や注意点を紹介
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「国公立大学医学部に入りたい!」そんな思いで受験勉強をしている人は多いでしょう。
ただ、学力に自信がないことで医学部に合格できるか不安な人も少なくないのではないでしょうか?
このコラムでは、学力に自信がなくても入りやすい医学部とその特徴を整理します。
自分が目指したい医学部を見つける参考にしてください。
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国公立の医学部で比較的入りやすい大学
国公立の医学部で比較的入りやすい大学を紹介します。
- 高知大学
- 福島県立医科大学
- 香川大学
- 大分大学
- 筑波大学
- 徳島大学
- 札幌医科大学
- 鳥取大学
いずれの大学も、偏差値の低さ・倍率の低さ・地域枠の多さのうち複数のポイントを持ちあわせています。
上述の国公立大学のうち、特に入りやすいと考えられる大学をそれぞれ紹介します。
入試の特徴をふまえ、自分の希望に沿った大学の絞り込みの参考にしてください。
高知大学
偏差値65.5の高知大学医学部は、国公立医学部の中では偏差値が最も低い大学の一つです。
2021年度入試の3.0倍という倍率からも、医学部の中では難易度が比較的低いといえます。
共通テストで課される5科目での得点力はもちろん、個別学力検査の英語・数学・理科を網羅的に対策することが不可欠です。
福島県立医科大学
同大学医学部は、年度ごとに差はありますが偏差値62~65前後を推移しています。
倍率も3.2倍と低く推移しているだけでなく、一般枠45名に対して地域枠も30名用意されています。
地域枠の要件を満たす人にはとても有利に働く医学部です。
大分大学
2021年度一般入試の倍率が2.0倍と、とても低い推移をしています。
国公立医学部の平均倍率は3.7倍であるため、入りやすさに対するメリットの大きさが理解できます。
偏差値も67.0と、医学部の中では比較的低めとなっています。
入試科目は共通テストを含め主要5科目すべてが必須となり、総合的な対策が必須です。
しかしながら、共通テストの苦手を個別学力検査で巻き返すなど、合格のための戦略をトータル得点で考えることができる点はメリットといえます。
筑波大学
偏差値69.7と決して低くない難易度の筑波大学医学部ですが、比較的入りやすいと考えることができます。
同医学部では、二段階選抜が実施されています。
第1段階選抜の倍率は3.6倍となっていて、医学部にしてはそれほど高くない倍率です。
さらに第1段階選抜後の倍率は2.0倍となり、2人に1人の倍率まで低下します。
もちろん共通テストでの得点力が求められますが、この第1関門をクリアしてしまえば倍率は決して高くありません。
さらに、共通テストの配点900点に対し、個別学力検査の配点1,400点という配点バランスからも、共通テストの得点が比較的大きなウエイトを占めています。
共通テストの得点力があり、個別学力検査の対策に苦手がある人にとってはねらい目の医学部といえます。
札幌医科大学
同医学部では「先進研修連携枠」という名前で地域枠が設定されています。
前期日程の定員75名のうち55名が先進研修連携枠のため、かなり大きな割合となっています。
共通テストで第1段階選抜がありますが、共通テストと個別学力検査との配点割合が700:700となっています。
共通テストの対策を十分に行うことで合格のチャンスが非常に高くなるといえるでしょう。
国公立の医学部で入りやすい大学の特徴とは
入りやすい医学部の大学の特徴は、以下の3点です。
ポイントをそれぞれ整理していきます。
偏差値が低い
偏差値が低いほど合格のボーダーラインが低いことは言うまでもありません。
ボーダーラインが低ければ、苦手科目で得点を期待できなくても合格への可能性が少し高まります。
科目別の得点力のバランスに自信がないときこそ、偏差値を確認したうえで志望大学選びをすることをオススメします。
倍率が低く推移している
倍率が低いということは、志望する受験生が少ないということです。
また、国公立大学で実施される二段階選抜、いわゆる「足きり」も倍率が低い場合には行われないことがあります。
足きりがないことで、共通テストと個別学力検査のトータル得点で勝負できます。
地域枠が一定数ある
出身地や出身高校、卒業後の勤務地などの要件を満たせば受験できる「地域枠」は要チェックです。
大学によっては地域枠の倍率が低いこともあるため、自分の経歴やキャリアプランに沿った地域枠がないか確認してみてください。
国公立の入りやすい医学部の注意点とは?
入りやすいといわれる医学部を選ぶ際には以下3つの注意点を意識しましょう。
- 狙い目としての影響を理解する
- 隔年現象を考慮に入れる
- 面接・小論文対策を重視する
狙い目としての影響を理解する
ある年度に「狙い目」として取り上げられる医学部があります。受験生がこのような情報に触れることで同じ医学部に集中し、結果として志願者が急増することが考えられます。
ですので、情報の真偽を鵜呑みにせず、それをあくまで一つの参考材料として捉え、自分の能力や得意な分野を基盤にして、医学部選びを進めることをおすすめします。
隔年現象を考慮に入れる
医学部受験においては、隔年現象と呼ばれる、ある年は受験者の倍率が低いのに対して、翌年にはその倍率が高くなるという現象が起こることがあります。
この傾向は、過去のデータや受験の動きから読み取ることができる場合が多いので、志望する医学部の歴史的なデータや受験の動向を確認し、それをもとに戦略的な受験計画を立てることが重要となります。
面接・小論文対策を重視する
医学部の入試では、筆記試験や共通テストの結果はもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。
面接や小論文といった二次試験が実施されることが多く、合否を左右する重要な要素となります。面接においては、受験生の性格や考え方、そして適性が詳しく評価されるため、十分な準備をして臨むことが望ましいです。
一方小論文では、自分の思考や意見を明確に述べる力が試されます。日頃からしっかり訓練や対策を行いましょう。
国公立の入りやすい医学部も十分な対策を!
このコラムでは学力に自信がなくても入りやすい医学部を紹介しました。
注意したいのは、比較的入りやすいとはいえ医学部の難易度は高く、合格は簡単ではないということです。
「今は学力に自信がないけど、それでも医学部に合格したい!」そう強く思うなら、通信予備校などの活用が合格への最適なルートといえるでしょう。
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