福岡大学医学部は再受験に寛容?突破するポイントを解説
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大学卒業後や社会人を経験後に医学部を目指す人、いわゆる再受験者にとって、再受験に寛容な医学部を知っておくことは受験を有利に進めるために重要です。
このコラムでは、福岡大学医学部が再受験に寛容かどうか、そして再受験で合格するためのポイントを整理します。
再受験する医学部の選択肢を増やすため、同大学医学部について理解を深めましょう。
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目次
福岡大学医学部は再受験に寛容なのか
福岡大学医学部は再受験に「とても寛容」といえます。
医学部の再受験への寛容さを示すデータとして、以下2つの数値をチェックしてみるとよいでしょう。
・合格者に対しての再受験者率が高い
・受験者に対しての再受験者率が高い
同大学医学部を再受験がどの程度受験していて、どの程度合格しているかがポイントです。
次章よりそれぞれのデータを分析しながら、福岡大学医学部の再受験への寛容さを確認していきましょう。
関連コラム:医学部の再受験に寛容な大学は?判断するポイントも解説
福岡大学医学部が再受験に寛容といえる理由①
再受験への寛容さを確認するため、まずは「合格者に対しての再受験者率」をチェックします。
以下の表は、データが確認できるH30年度以前の同大学医学部の合格者を年齢別に示したデータです。
◆福岡大学医学部の年齢別合格者数
年度 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 |
H30 | 46 | 103 | 46 | 19 | 36 | 250 |
H29 | 41 | 88 | 74 | 36 | 42 | 281 |
H28 | 35 | 106 | 53 | 20 | 19 | 233 |
合格者のうち「22歳以上」合格者、すなわち社会人経験後や大学卒業後の再受験での合格者が毎年一定の割合を占めていることがわかります。
その割合はH28年度で約8.2%、H29年度で約15.0%、H30年度で14.4%です。
全医学部での割合はH28年度で約9.1%、H29年度で約8.1%、H30年度は約7.3%となっています。
H28年度は全医学部平均をやや下回りますが、その後は全医学部平均の2倍近い数値を残しています。
以上より、福岡大学医学部の再受験への寛容さが伺えます。
福岡大学医学部が再受験に寛容といえる理由②
続いては福岡大学医学部の受験者の年齢データを確認していきます。
以下の表は、データが確認できるH30年度以前の同大学医学部における年齢別受験者数です。
◆福岡大学医学部の年齢別受験者数
年度 | 18歳 | 19歳 | 20歳 | 21歳 | 22歳以上 | 計 |
H30 | 704 | 1,105 | 699 | 410 | 737 | 3,655 |
H29 | 743 | 969 | 761 | 425 | 731 | 3,629 |
H28 | 697 | 1,006 | 668 | 355 | 637 | 3,363 |
毎年3,000人以上が受験する同大学医学部ですが、「22歳以上」受験者、いわゆる再受験者の母数も非常に多いことがわかります。
H30年度については、18歳受験者、いわゆる現役生よりも再受験者のほうが多いことが特徴的です。
その他の年度でも現役生とほぼ同数の再受験者がいることからも、同大学医学部が再受験へ寛容であることが理解できます。
福岡大学医学部の入試情報
本章では、福岡大学医学部の入試情報を整理します。
入試の傾向を掴み、同大学医学部の再受験の戦略を具体的に検討しましょう。
偏差値 | 62.5-65.0 |
入試倍率 | 15.9倍 |
試験科目(一次選考) | 英語100、数学100、理科200 計400点 |
試験科目(二次選考) | 面接50、小論文※計50点 |
※小論文は一次選考の試験日程にて受験しますが、二次選考の面接評価に組み込まれます。
そのため、一次選抜には影響ありません。
私立大学医学部の偏差値ランキングでは下位につけており、求められる学力レベルは比較的易しいと考えられます。
その一方で、倍率は非常に高いため決して気を抜くことはできません。
一次選考では英語・数学・理科の3科目が課され計400点です。
二次選考の面接は50点のため、一次選考の3科目の得点力が合否の分かれ目になっています。
福岡大学医学部に再受験で合格するポイント
最後に、福岡大学医学部に再受験で合格するためのポイントを3つ確認していきます。
入試傾向をふまえたポイントを理解し、合格に向けたスケジュールを立ててください。
科目対策①:高得点を狙える2科目をつくる
同大学医学部の合格最低点は、得点率にして65~70%程度を推移しています。
英語・数学・理科の計400点満点であることを考えると、すべての科目の得点力を高水準にする必要はありません。
いわば100点ぶんの「捨て科目」をつくって対策することが、再受験者の選択肢の一つといえます。
理科と数学、理科と英語といった組み合わせで得点力を80~85%まで高めることで、十分に合格最低点をクリアすることが可能です。
科目対策②:通年で過去問演習のスケジュールを組む
同大学医学部の過去問は情報公開されているため、入試傾向を掴むことが可能です。
一通りの科目学習を終えている再受験者のメリットを生かすため、過去問演習を通年でスケジュールすることが効率的な対策になります。
例えば、2週間に1度のペースで受験する全科目の過去問を解くというようなスケジュールです。
ある期間での学習成果を測るとともに、同大学医学部の入試傾向を知って感覚を研ぎ澄ませていくことができます。
面接対策:グループ面接を具体的に想定した対策が不可欠
一次選考を合格した場合、二次選考として面接が実施されます。
同大学医学部の面接は実施方法が以下のように具体的に公開されています。
【面接の実施形式】
形式:グループ面接
人数:受験生4~6人に対し面接者3人
時間:40分程度
注意:追加で個人面接を実施する場合あり
以上より、一般的な集団面接に比べて受験生1人あたりの回答時間が短いことが想定されます。
多数の再受験者が同大学医学部を受験していることもふまえると、再受験の背景などはそれほど深く質問されない可能性があります。
再受験の背景をしっかり伝えるには、実施形式をイメージして、端的に回答できるように準備することが不可欠です。
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この記事の監修者 山崎 敬太
筑波大学人間学群心理学類 卒業。
大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。
その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。
現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。
医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。