志望校の出題傾向を踏まえて、戦略的な勉強計画を立てていくことは重要です。

今回は東京慈恵会医科大学医学部について、特徴と入試の難易度、傾向と対策を解説します。

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東京慈恵会医科大学医学部の特徴

東京慈恵会医科大学は私立大学医学部御三家の一角を担う大学です。

臨床と研究それぞれの分野において非常にハイレベルで、私立大学医学部の中でもアカデミックな道が開かれている大学のうちの一つです。

卒業後の進路も多岐にわたり、診療、教育、研究の分野の一線で活躍する道はもちろん行政や国際協力の場で活躍する卒業生も多いことが特徴です。

学部生時代は1年生は国領キャンパスで勉強したのち、2年次からは新橋キャンパスに移動します。

新橋キャンパスは好立地でアクセスも良い場所にあり、最寄り駅は御成門です。

カリキュラムの特徴としては他大学に比べて学内外の実習が多いことが特徴的です。

1年次から早期臨床体験や福祉体験実習によって実際の臨床現場に触れることができます。

2年次以降も重症心身障害児療育体験実習、地域子育て支援体験実習、在宅ケア実習、病院業務実習、家庭医実習、高齢者医療体験実習が用意されています。

また国外での実習を希望する学生は、プライマリケア・選択学外臨床実習で選択履修することができます。

国家試験の合格率も以下のように毎年非常に高い水準を維持しています。

201794.8%
201897.4%
201998.2%
202097.2%
202195.2%

東京慈恵会医科大学は全国から優秀な学生が集まる優秀な大学です。

歴史も長く、OBOGの結束力は他の医学部と比較しても非常に強く、医師になってからも有利にはたらきやすい大学といえるでしょう。

東京慈恵会医科大学医学部の入試概要と難易度

入試日程

東京慈恵会医科大学の入試は例年一次試験が2/5、二次試験が2/15.16.17のいずれかの日程で行われます。

二次試験の日程は基本的には大学側から指定されます。

募集人員は一般枠110名となっていますがこの中には東京都地域枠5名も含まれます。

科目と配点

入試科目は英語、数学、理科2科目(物理、化学、生物の中から2科目選択)となっています。

二次試験では小論文に加えてMultiple Mini Interview形式の面接が課されます。

各科目の配点は英語100点、数学100点、理科200点、面接30点、小論文25点、調査書25点です。

東京慈恵会医科大学では理科の配点が高いことが特徴です。

倍率・難易度

東京慈恵会医科大学の入学試験では、例年倍率は5倍付近を推移しています。

偏差値は、70-72.5と私立大学の医学部の中でもトップクラスの偏差値となっており、難易度が高い医学部といえます。

関連コラム:医学部の偏差値ランキング(私立・国公立)

東京慈恵会医科大学医学部1次試験の入試の傾向と対策

英語の出題傾向・対策

試験時間は60分で大問4題が出題されます。

大問構成としては文法関連の出題はなく長文3第と英作文1題が出題される傾向です。

長文問題での出題形式としては内容真偽、空所補充、同意語彙選択、脱文挿入、和訳など一般的な長文問題によく見られる形式がほとんどです。

試験時間に対して問題の難易度は高く、まずは時間内に試験問題を全部解き切ることが目標になります。

対策としては普段から医学系から人文学系まで幅広いジャンルの読解問題を演習しておくことが重要で、過去問演習は必須となるでしょう。

また普段の勉強の中でも時間を意識した長文の演習をすると効果的です。

得点率としては4割程度の得点でも他教科次第では合格ラインに達することも可能でしょう。

逆に英語で得点を稼ぐことができると、かなりアドバンテージを得ることができるといえます。

数学の出題傾向・対策

試験時間90分で大問4題が出題されます。

難易度は年度によるばらつきが大きいのが特徴です。

中でも大問1が比較的解きやすいことが多く、頻出分野である極限、微分積分、ベクトル、確率の基本的な問題はなるべく点数を落とさないように勉強を進めておきましょう。

2題を完全解答できると合格の可能性がかなり高まるため、過去問演習の段階から目標設定をしっかりと行い、演習を重ねることが大切です。

年によっては制限時間に対して問題量の多い年もあります。

試験当日は完答を狙うのではなく解ける問題から確実に得点するためにも過去問で時間配分などにも慣れておくとよいでしょう。

理科の出題傾向・対策

理科は2科目合わせて試験時間は120分となっています。

化学の出題傾向・対策

大問4題から出題され、量や質ともに非常にハイレベルな出題がされます。

最近では生活や生命に関連した物質や現象をテーマにした医療に関する総合問題が多く出題されているのも特徴的です。

典型問題の解法を覚えた、という学習だけではそれぞれの問題を解き切ることは困難です。

結果的に合否を分けるのは「典型問題をいかに早く処理して思考力が必要な問題に時間をかけることができたのか」ということです。

受験勉強の定番問題を習得することはもちろんのこと、日ごろから問題文が長い問題を解くことや、未知の題材を扱った問題を文章の題意に沿って読み解く訓練が必要となるでしょう。

過去問演習は非常に効果的です。

物理の出題傾向・対策

大問3題で構成され、毎年、力学電磁気原子が出題されます。

特に力学と原子分野に関しては医療機器などの医学的話題と絡めた出題が目立ちます。

問題で取り上げられている題材は見慣れないもので、一見すると難しいですが誘導が丁寧についていることもあり本質的には見掛け倒しの問題も多くあります。

全体的には標準的な問題が中心であり、電磁気の分野ではぜひとも完全解答を目指したいです。

原子の分野では解き方は典型的なものの数値計算は複雑で時間がかかってしまうため、計算問題を丁寧かつ素早く解くことを普段から意識しておくとよいでしょう。

英語や数学と同様に過去問演習が対策の鍵となるでしょう。

生物の出題傾向・対策

大問4題で構成されます。

遺伝・変異や反応と調節、生態系が頻出です。

全体としては各問題は難しくはないですが解答する問題量が多く、中でも計算問題と考察問題に時間がかかるため時間内にすべての問題を解くことは難しいです。

最後の問題はボリュームがある論述問題であるため時間配分にも注意が必要です。

出題内容としては基本的には教科書や参考書に載っていないものが多いです。

そのため必然的に問題文が長くなっているのが特徴的です。

記述・考察問題が難しい一方で空所補充での出題は基本的な範囲にとどまっています。

語句問題で得点を落とすと命取りになるため、基本的な生物用語についてはよく確認しておくようにしましょう。

2次試験の傾向と対策

面接の出題傾向・対策

千葉大学や東邦大学の面接試験と同様のMMI形式で行われます。

MMIとは規定のシチュエーションの書かれた文章を読みその状況をどう捉えどう対処するのかを考え面接官に規定の時間内に説明する形式で、個人面接7分とテーマ別面接7分を計4回繰り返す形式です。

MMI形式ではその場で即興で考えて対応する必要があり事前の対策が必須となります。

東京慈恵会医科大学の二次面接では出席日数や成績に関しても質問される傾向にあるためこの二点については事前に考えておくとよいでしょう。

面接の目的としては受験生自身が自分の長所短所をどう理解しているか確認することが主な目的なので自分のことを整理して話せる事前の準備をしておくと効果的です。

小論文の出題傾向・対策

2017年より小論文が復活しました。

制限時間は60~120分で文字数は1200字~2400字です。

内容としては、与えられた資料文を読み自分でテーマを設定してテーマに沿って自分の考えを論じるという形式です。

形式、内容ともに医学部ではなかかな見られない珍しい形式です。

対策としては第一に過去問演習を行い、時間があれば新刊書で科学技術と研究などを読んで出題形式に合わせて演習を積んでみることも効果的でしょう。

獨協医科大学や北里大学の過去問も役に立つでしょう。

東京慈恵会医科大学の小論文では長い文章を書く上での論理展開を意識した推敲の段階でのメモ作成が合否を分けるといっても過言ではありません。

小論文では、自分の考えを他者に分かりやすく伝えることが最優先事項で、自分の知識を基にして様々な立場から物事を論じるということを忘れないようにしましょう。

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