「医学部に入学したい」と考えた場合に、各大学の特徴や入試の傾向を把握することは、とても重要なことです。

慶應義塾大学医学部は、医学部の中でも特に難易度の高い大学として知られています。

今回は慶應義塾大学医学部に合格する為の対策・勉強法を入試の傾向をもとに解説します。

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慶應義塾大学医学部の特徴

慶應義塾大学医学部は、私立大学医学部最難関として知られています。

キャンパスは東京の信濃町にあり、JRの駅にかなり近いキャンパスです。

アクセスがかなりよいのが特徴的です。

慶應義塾大学医学部外部受験のほかに内部推薦の学生もおり、1学年内部生約40名外部生約70名で構成されています。

カリキュラムの特徴としては、一年生の教養課程の段階でも専門課程の医学部の教員と交流を行う医学概論や、三年生時に希望する研究室に配属されるの自主学習などの科目が特徴的です。

臨床、研究ともに国内トップクラスの実績を有しており日々様々な刺激の中でキャンパスライフを送ることができます。

医師国家試験の合格率も、直近5年間の平均が95.7%と非常に高い数値を維持しています。

慶應義塾大学医学部の入試概要

入試日程

慶應義塾大学医学部の入試は、1次試験は2/19、2次試験は3/1に行われます。

多くの私立大学が国公立大学試験日よりも前に合否発表を行うことを考えると、入試日程は遅いということが出来るでしょう。

入試科目

1次試験

入試科目は英語、数学が必須で理科2科目を物理・化学・生物の中から選ぶことができます。

配点は英語、数学が各150点、理科2科目が各100点の計500点満点となっています。

2次試験

これに加えて2次試験では小論文と面接の試験が行われます。

倍率

募集人員に対する志願倍率は21.4倍で、私立大学医学部の中では標準的な倍率です。

国公立大学医学部との併願や、東京大学との併願をする学生も多く、受験者層としては東京医科歯科大学医学部や東京大学理科三類に匹敵するレベルの高さがあります。

2023年度の1次試験の合格最低点は315点でした。

合格最低点の推移は以下の通りです。

2017年 266
2018年 305
2019年 303
2020年 303
2021年 251
2022年 308
2023年 315

慶應義塾大学医学部1次試験の傾向と対策

入試の傾向をふまえた対策と勉強法について解説します。

数学の出題傾向・対策

慶応義塾大学医学部の入試における数学は、制限時間100分で大問4つの出題があります。

全て穴埋め式の出題が特徴的です。

大問1.2の完答は必須で大問3.4でどこまで取れるかで勝負が決します。

大問3.4では数学3の微積分の出題が中心で計算量も莫大なことが特徴的です。

大問3.4で5割得点できると合格に向けて大きなアドバンテージを得ることができるでしょう。

大問2は例年確率漸化式の出題が続いており対策は必須でしたが、2021年度入試ではデータの分析に出題が変わったことで今後の出題傾向にも変化が現れそうです。

全体を通して難問が解ける数学力も必要ですが、一方でケアレスミスをしない計算力も求められることが特徴です。

対策として、大問2で出題されるような確立漸化式の問題を過去問を利用して解けるようにしておきたいです。

場合によっては医学部の過去問だけではなく、理工学部の問題なども活用できるとよいでしょう。

また、数学3を中心として論証能力と計算力がどちらも必要とされるような問題の演習に取り組むことが効果的でしょう。

英語の出題傾向と対策

英語は制限時間90分で、大問4つが出題されます。

長文読解3問と英作文1題で、時事問題や医療系の話題が取り上げられることが多く、普段から練習しておかないとかなり読みづらいのが特徴的です。

選択式の設問も多いですが、正誤問題では「正解でも不正解でもない」という選択肢があるなど、出題形式は独特で、他の私立大学とは対策の仕方が大きく変わってくるでしょう。

記述問題では和文英訳や英文和訳が多くを占め、日本語・英語の記述力を日ごろから養っておかないと高得点は望めません。

一方で問題の難易度こそ高いものの過去問の出題傾向は似通ったものが多いため、過去問を使って演習を行い、傾向をつかんだ後に自分に足りていない分野の勉強を補強していけばよいでしょう。

理科の出題傾向と対策

2科目で制限時間は120分です。

化学

化学は大問4つで構成されます。

いずれの大問についても問題集に載っているような解法を一対一対応させて解くことができる問題は少なく、聞きなれない専門用語が問題文中に含まれていることが多いです。

解答形式だけ見ると小問集合のようにも見えますが、実際には計算の導出過程や語句の説明であったりと、記述式問題に対する対策を立てておかないと回答が難しいものが多いです。

幅広い分野から出題され、難問や奇問は少ないが分量が多く時間的制約が厳しい印象を受けます。

東大や京大などによく見られるような、リード文が長い文章題を日ごろから解いておくことが良い対策になるでしょう。

理科三科目の中ではミスなくこなすことができれば最も点数を稼ぎやすい科目です。

物理

小問集合、力学、電磁気からなる大問3つが出題されます。

小問集合では原子物理に関する出題が多く、知識問題に注意が必要です。

力学や電磁気の難易度はかなり高く、問題集に載っている解法を丸暗記しているようでは対応できない問題も多くあります。

高い計算力を求められる一方で論述問題や描画問題も数多く出題されており、普段から難易度が高い問題に時間をかけて取り組むことが対策になります。

合格ラインに達するには小問集合で満点、それ以外の2つ(力学、電磁気)で半分程度得点するのが理想でしょう。合計で60-70点が合格ラインとなります。

生物

大問3問で構成されており分量はかなり多いです。

問題の出題形式も語句問題、正誤問題、考察問題、グラフの解析、記述問題など多岐にわたります。

全体を通して読解力や考察力のトレーニングを日ごろから行っておくことが重要になるでしょう。

もちろん生物の基本的な用語が分からない状態では実験問題をはじめとする読解力や思考力が必要な問題には太刀打ちできません。

まずは基本的な語句問題をマスターすることが最低条件となりそうです。

生物単体としては80-90点を狙うのはかなり難易度が高いですが、対策さえしっかり行えば60-70点は安定して取ることができる科目と言えます。

理科二科目を通しての戦略としては、時間配分では化学を出来るだけ早く解いたあと余った時間で物理/生物に取りかかると二科目の合計点を最大化できるでしょう。

2次試験の傾向と対策

小論文の出題傾向と対策

慶應医学部の小論文は制限時間50分で600~700字の記述が課せられます。

出題形式はテーマ型で与えられたテーマについて自分の考えを述べる形式です。

過去に出題されたテーマを見てみると、医療と直接的に関係するものだけではなく、児童虐待や医療費の問題など、出題された年に話題になった社会問題がテーマとして設定される事も多いことが分かります。

日頃からニュースや新聞などで社会問題に関する知識を吸収し、自分なりの意見を持っておくことが大切でしょう。

慶應医学部の小論文の実践的な対策としては、短い制限時間で限られた文字数の中に自分の考えを過不足なく論述する練習を過去問の演習を通して行って置くことが大切です。

傾向が似ている北里大学の過去問の利用も有効です。

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この記事の監修者 COE

慶應義塾大学医学部に在籍。

これまで家庭教師として20人以上の生徒を指導。特に理数系の指導に自信あり。

医学部受験予備校アガルートメディカルで現役コーチとして受験生をサポート、指導中。

医学部受験生に役立つ情報を発信。

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