医学部受験で合格を目指すには、志望校の出題傾向を踏まえた戦略的な勉強計画を立てていくことが必須となります。

今回は、日本医科大学医学部の入試について、科目ごとの難易度や試験の傾向、対策について詳しく解説します。

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日本医科大学の特徴

日本医科大学には3つの特徴があります。

ひとつめは学習支援プログラムです。

予習復習e-learning学修支援システムが完備されており、授業は基本的にインターネット上に公開された資料で予習してから授業に臨むことができます。

授業の様子を収めた動画教材も公開されるためいつでも何度でも復習することができます。

二つ目は豊富な電子黒板の数です。

日本医科大学の講義では学生たちが少人数のグループで討論しながら学ぶSGL(Smal Group Learning)が特徴的です。

SGLでは思考力やコミュニケーション力、積極性を養うことができます。

そのSGLで活用できるように50台の電子黒板を用意。グループごとの学習成果が共有できるようになっています。

三つ目は学生用電子カルテです。 

臨床実習においては、診療録の記載も必須項目ですが病院の電子カルテシステムに学生がアクセスするのは医療安全上のリスクが高いため、日本医科大学ではメインの電子カルテとは別に、学生用電子カルテが導入されています。

学生用電子カルテにより学生が自由に診療録を記載できるようにしています。

日本医科大学の過去7年間の医師国家試験の合格率は以下のように推移しています。

直近5年間では毎年合格率は9割を超えており非常に高い水準を維持しています。

年度 医師国家試験合格率
2023 96.7%
2022 94.2%
2021 94.5%
2020 97.4%
2019 93.0%
2018 87.4%
2017 82.5%

日本医科大学は私立大学医学部御三家の一角を担っていることもあり、根強い人気がある医学部です。

日本医科大学の入試

日本医科大学の入試は、前期と後期に大きく分けられます。

一般選抜(前期)

2024年度の前期の募集定員は86名 

内地域枠14名(千葉県4名、埼玉県1名、静岡県3名、東京都5名、新潟県1名)です。

2024年度の1次試験は、2月1日に、武蔵境校舎(東京都武蔵野市)、ベルサール渋谷ガーデン(東京都渋谷区)、および駿台予備学校福岡校(福岡県福岡市)で行われます。

1次試験の科目は

英語、数学、理科(物理、化学、生物から2科目選択)

英語300点、数学300点、理科各200点

の合計1,000点です。

2次試験は2日からの選択制で(2月9日または2月10日)

千駄木校舎(東京都文京区)で行われます。

科目は小論文、面接です。

一般選抜(後期)

2024年度の後期の募集定員は33名 

内地域枠6名(千葉県3名、埼玉県1名、静岡県1名、新潟県1名)

1次試験は2月28日に武蔵境校舎(東京都武蔵野市)で行われます。

1次試験の科目は

英語、数学、理科(物理、化学、生物から2科目選択)

が行われます。

配点は英語300点、数学300点、理科各200点の合計1,000点

2次試験は3月10日に千駄木校舎(東京都文京区)で行われます。

科目は小論文、面接です。

一般選抜(後期)「大学入学共通テスト(国語)併用」

1次試験の科目は大学入学共通テスト 国語(古文漢文含む)200点に加え大学独自の

英語、数学、理科(物理、化学、生物から2科目選択)が行われます。

配点は英語300点、数学300点、理科各200点の合計1,000点です。

日本医科大学は私立大学医学部の中でも難関とされる医学部であり、2017年後期試験導入、2019年後期センター利用入試、2020年にAO入試導入、2021年に地域枠入試導入と入試改革を続けています。

国公立大学医学部との併願者がかなり多いことが有名で、毎年補欠がほぼ全員回ってくるということで有名です。

また多浪生や再受験生にも寛容なことで知られています。

前期の倍率と後期の倍率は直近6年間で以下のように推移しています。

【前期】

年度倍率
20239.6
202210.4
202110.1
202013.2
201914.3
201826.4

【後期】

年度倍率
202352.1
202254.4
202137.7
202035.3
201955.0
201860.2

前期入試、後期入試ともに非常に高い倍率を保っています。

理由としては受験者層のレベルが幅広い、ということが考えられます。

合格最低点に関しては公表されていませんが、前期試験、後期試験ともに60%程度の得点率が正規合格に必要なラインだと考えられます。

日本医科大学の入試対策

英語の出題傾向と対策

制限時間は90分で大問4~5題出題されます。

出題内容に関しては一貫しておらず、毎年多少の変動があります。

内容真偽、内容説明、空所補充、発音・アクセント、同意・反意語句、テーマ型英作文に関しては毎年出題が続いています。

長文問題は全てマーク式のものが一題と「選んだ選択肢の理由を述べる」問題を含むものが一題出題されます。

日本医科大学の英語は従来長文中心で文法関連のものがほとんどないことが特徴でしたが、近年では文法、語句、イディオムなどの基本的な知識を問うものが出題されています。

年々記述式の出題は減少傾向にありますが、内容説明や和訳のスキルは必要です。

普段の学習では、読解力だけでなく英語を日本語に置き換える力も併せて養っておくとよいでしょう。

またテーマ英作文についての対策も忘れないようにしましょう。

数学の出題傾向と対策

大問数は3~5題です。

難易度と出題形式は年によって大きく変動します。

まずは網羅的な問題集に掲載されているような典型問題を一通り解けるようにして置くことが大事になってくるでしょう。

微分積分は再頻出の分野のため対策は必須でしょう。

ほかにも、極限や空間ベクトル、数列、整数、複素数平面、図形関連の問題などには注意して学修を進めておくとよいでしょう。

本番では完全解答を狙うのではなく部分点を集めて合計点を揃えていくというイメージで得点することができるとよいでしょう。

化学の出題傾向と対策

大問4題が出題されます。

問題量が多く、リード文も長いため問題文ごとに状況を解釈するのが難しいです。

一方で問われている題材に関しては問題集で扱われているものも多いです。

解き方を知っている一問一答的な出題というよりは、問題文をしっかり読み取ってその場で考察させるという出題の意図が強いです。

物理の出題傾向と対策

大問4題の出題があり、化学や生物に比べて難易度は大幅に下がります。

出題内容は毎年力学、電磁気、熱力学、原子から構成されます。

典型的な問題がほとんどで正規合格するためには85~90%の得点が必須でしょう。

空欄穴埋め式の問題のため計算ミスに注意して全問解き切ることが高得点への鍵となります。

まずは全分野まんべんなく学習することを終わらせた後、標準レベルの問題をミスなく素早く解ききることを意識できるとよいでしょう。

生物の出題傾向と対策

大問3題の出題があり、全体的に時間的には余裕がある年が多い。

ただし、問題の中には時間のかかる問題も混じっているので時間配分は戦略的に行うことが必要でしょう。

日本医科大学の生物は苦手分野があると危険であり、幅広く基本的な知識を身に着けておくことが普段の勉強の中で大切になるでしょう。

また、最近では教科書で取り上げられていないような題材を扱った問題の出題も増えています。

過去問を用いて目新しい問題への対策もしておくとよいでしょう。

小論文の出題傾向と対策

日本医科大学の小論文の過去の出題を見返してみると絵・写真型、映像型、図表型など出題形式は様々です。

どの形式にも共通して大切なのは、なにかを見たり聞いたりしたときに日ごろから自分の意見を言語化する習慣化しておくことです。

与えられた題材を細部までよく観察し、自分の感性を具体的に言語化することが日本医科大学の小論文で高得点をとるためには大切になるでしょう。

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この記事の監修者 COE

慶應義塾大学医学部に在籍。

これまで家庭教師として20人以上の生徒を指導。特に理数系の指導に自信あり。

医学部受験予備校アガルートメディカルで現役コーチとして受験生をサポート、指導中。

医学部受験生に役立つ情報を発信。

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