合格者インタビュー

合格された大学

・川崎医科大学医学部
・金沢医科大学医学部

医学部を目指すきっかけ

私が医師を志したきっかけは、母が医師であったため医師という職業が身近な職業であったこと。また私自身中学生の時にネフローゼ症候群という難病にかかり、その病を治してくれた当時の主治医に憧れたこと。

そしてこれが社会人になってから再受験を決意した直接的なきっかけとなるが、コロナ関係で医師の方々と一緒に働いた中で、医師がどれほど人々の命と健康にとって大きく不可欠な存在であるかを身をもって実感したことが私が私立文系卒から医学部を再受験したきっかけです。

アガルートメディカルをお選びいただいた理由

私は再受験での受験であり、今まで人よりもたくさん予備校を経験し失敗しました。現役時は映像授業の予備校に通い、再受験を始めた当初は参考書とtry itという無料の映像授業を使って勉強し、受験に専念した4月後半からは厳しい医専に通っていました。

しかしこの医専の授業やテキスト・カリキュラムを自分が全くと行っていいほど使いこなせないこと、また年間1000万という学費に精神的に病んでしまい勉強できない状態になってしまいました。
幸い分納の200万で済んだので、自分の今までの学習状況と残された資金と残りの学習期間約7ヵ月ということを考慮して映像授業にコーチングや質問がついている医学部専門でもあるアガルートメディカルを選びました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針(200文字以上)

当初はMUST100の授業と教材に加えて問題集で演習量を増やして、9月から全教科過去問演習に入れる計画を立てていましたが、6月の初めからのスタートでしたので、4科目を3ヵ月でやるのは無謀でした。

特に数学化学は計算や理解が勉強の多くを占めているので、視聴時間に加えて予習復習にも相当な時間が取られてしまうので、英語化学生物はMUST100全授業を9月前に終わりましたが、数学は半分くらいで諦め、自分が今まで使っていた市販の基礎問題精講を数3までを10月10日までに終えました。
そのあとは実際に過去問赤本で自分の受験校の問題を解いて、必要に応じて過去問マスターを使用しました。

②コーチングの利用方法について

これに関しては非常に申し上げにくいですが、最初1,2回数学化学を質問していこう質問していません。またコーチングなしのコースなのでコーチングは利用してませんでしたが、生物担当の講師にSNSで個人的に相談にのっていただけました。

これだけだと参考にならないので説明させていただくと、英語はMUST100では主に選択問題で文法を学ぶ講座でしたが、私立文系卒で英語だけは他の受験生よりも武器だったと思いますし、河合の全統記述模試でも偏差値70を超えていたので、寺島先生の授業で疑問が生じることがなかったということ。
また生物は初学でしたが、田中先生の授業がわかりやすかったのと、MUST100の生物は基本inputのみで問題がほぼないので質問できる箇所がありませんでした。

③勉強の進め方

上でも述べた通り、この講座を始める時期が遅く時間がなかったので、とりあえず8月中に全教科MUST100を終わらせるように予定を立て、自宅でやっていたので怠けないように、受験の勉強教材と机しかない部屋を作り、勉強を行っていました。
予定通りに進めた生物や英語はMUST100、point100のうち1を1時間以内に終わることがおおかったので、順調に進めましたが、数学と化学は予習復習含めてそれぞれ3時間以上はかかっていたので、化学はMUST100を終わらせてそれと並行してセミナー化学で問題演習を積み、数学は途中で断念して参考書で独学しました。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法

▼MUST100(200文字以上)

これはお世辞ではありませんが、MUST100の授業や教材はすごくいいと思います。
私が当初通っていた医専は年間集団のみで年間600万近くかかり、マンツーマンや単科講座を含めて年間1000万で、医学部受験に精通した講師とオリジナル教材ですが、映像授業なだけで、各科目講師1,2名を選りすぐり、教材も医学部に精通した講師が基礎から作り上げています。

私が購入したコースは30万かからないコースですが、その料金で授業と教材は1000万の医専を凌駕しているMUST100だったと思います。
ただ高額な医専はその料金にみあった演習プリントや質問対応・補習などがありそれらを組み合わせて成績をのばしているので、それらを自分自身で補う必要があると感じました。

具体的に説明すると、英語は授業をペースメーカーのように使い、市販のFORESTを文法辞書代わりに使い桐原の頻出英文法1000で演習し、単語帳と熟語帳はそれぞれシステム英単語とalways1001を用い、発アク対策として寺島先生が指定している著書を使い、読解対策としてポレポレ英文読解とその1つ前のレベルである基本はここだを利用し、関先生のポラリスを利用して長文演習をしていました。
(ただし頻出英文法とポレポレは現役時から使用しているので使用歴8年近くになる)

化学は授業でのinputや授業で扱った問題を重要例題と捉えて、演習量をセミナーを使い、基本問題を8,9月までに発展問題を12月までに終わらせました。
また数研出版の教科書を使用してinputの深掘りや辞書代わりに使用していました。

生物のMUST100は本当に教科書をわかりやすくしたinputのみの講座でしたので(遺伝は問題が多数あり)、田中先生に相談し、8月までMUST100と平行でセミナーの基本問題を進めていました。
9月からは過去問演習や駿台の理系標準問題集で演習しました。

ですが最後入試直前に一番力を入れ、試験が始まる直前まで使っていたのはMUST100のテキストなので、この講座の受講者は生物のMUST100のテキストをバイブルのように使ってください。
数学は途中で断念したので何も言えませんが、テキストと講師は他の予備校と同じかそれ以上です。

言い訳ですが私も4月やそれより前からこの予備校に出会っていたら数学はこれのみでやっていたと思いますし、実際断念した結果最後の全統模試で数学は偏差値51とかだったので、自己流に走らず、MUST100をしっかり理解してその問題を解けるようにしたら実力が着くのではないかと思います。

▼過去問マスター(200文字以上)

​​​​過去問マスターは申し上げにくいですが、ほぼ使ってないです。MUST100を終えて受験校の過去問を解いてみてどう対策・勉強すればいいのかをある程度把握できたので基本的には独学でやっていました。

科目別に申し上げると、英語はやはり読解演習が少なく、小問集合が多かったので、志望校の傾向に合わないと思い読解を中心に自習していたのと、この時期は英語をほぼやらず、数学に力を入れていました。また生物はここからが問題演習でしたが、問題量が少ないのと過去問である程度解けていたので、田中先生に指示された教材で演習していました。
化学は過去問マスターの量が多かったので、入試までに終わる計画が練れなかったので、数学はMUST100を断念したので、過去問マスターはやりませんでした。

ですが、時間と目的がしっかりしていれば過去問マスターはしっかりやりたかったと後悔しています。
特に化学は量も多く、問題のレベルも非常に良いので、あれをマスターできればほとんどの医学部に合格できると思いました。

▼二次試験対策

今年の合格は厳しいと思っていたので、筆記に専念して2次対策はほぼやリませんでした。
実際小論文講座や面接講座はほとんど視聴していません。ただ金沢医科大学のAO入試を受験し1次は通過したことと、志望理由書や面接も就活で慣れていたので、これは1つ社会人経験者のアドバンテージかもしれません。

しかし、アガルートの授業はいろんな大学に対応できるようになっているので、必要に応じて視聴しました。
例えば金沢医科では必ず要約問題が出題されるので、要約の授業を視聴したりと必要に応じてアガルートを使わせていただきました。

スランプ・挫折、それを乗り越えるための工夫

僕の場合正直かなり難しい人間で、精神的にも弱いので、自分を一番理解している自分の考えを大事にしました。
例えば、当初通っていた予備校も決して悪いわけではなくむしろ、医専の合格実績は全国でもトップクラスだと思います。

ですが高額な予備校代を母子家庭で60過ぎた母親に社会人にもなって出してもらっていること。またそれにもかかわらずうまくその予備校に順応できず、成績が下がっている罪悪感で精神的に病み、嘔吐や毎日片頭痛がするくらいの自律神経失調症に苦しみました。

なので、質が下がっても自分が勉強だけを考えられるくらいの学費、ある意味ダメもとの学費で。また実績のある医専だと権威ある先生の言うとおりしか勉強できず、自分の考えや感覚を抑えなくてはなりません。
もちろん実績ある予備校なので王道ですが、自分の感覚に合わないと迷わず勉強することは困難です。

ですので、アガルートメディカルで独りよがりにならず、医学部に向かっている勉強を心がけつつ、あとは自分の感覚や考えを信じたことで、一心不乱に勉強しました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

2022年の1月からは無職だったので、1日フルに勉強できました。またアガルートメディカルにしてからは宅浪だったので、移動時間を削って勉強できたので、勉強時間は確保できました。
アガルートに変えた当初は体内時計が前の予備校の1日に慣れていたので、それに合わせて勉強や食事の時間にしていましたが、勉強時間は変わらずも、日が経つごとに昼夜逆転の勉強や生活になり、その代償として体調を崩すこともありました。

直前期の過ごし方

直前期は自宅でひたすら過去問を解いてました。また合格したのが不思議なことに12月のクリスマス時期から試験2週間前くらいまで昼夜逆転の生活でした。
朝の5,6時まで勉強してそこから昼の12時くらいまで寝るという合格する受験生とは思えない生活リズムでした。
ただ1つ試験につながったことは集中力だと思います。
夜中は母も寝ていて、外も真っ暗で静かなので、最高の集中力、ゾーンに入るにはもってこいの環境でした。
気付いた時には朝というように時間を忘れるくらい集中できていました。同じように試験でもゾーンに入ることができました。

おそらく勉強時間や量は間違いなく他の医学部受験生の方が僕の倍、いや3倍以上勉強していると思いますし、12,13時間拘束などを売りにしている医専もあります。ただその中でゾーンに入り切れているのは、せいぜい2,3時間、正直自分もそのようなとこで学びましたが、2,3時間もないと思います。
必然的に長時間勉強できるように集中力もうまく分散しているので、数時間の集中力は私の方があったのかなと思います。
実際試験は1科目1-2時間単位が多いですし、全部合わしても6時間前後で終わることが大半なので、その時間の集中力を極限に高めることも意識して勉強するといいと思います。

また試験1週間前くらいからは過去問演習などの実践は2,3時間に抑えて、今までの見直しなど6時間くらいの勉強が大半で、試験日と同じような生活リズムと睡眠も8時間くらいとって生活リズムを本番に合わせていました。

この生活リズムの切り替えは、自分で意識してしたことですが、実は箱根駅伝から応用したものです。
私はスポーツの大会では箱根駅伝が一番好きなのですが、長距離は調整、ピーキングがもっとも難しい競技です。
なので箱根を走る選手は、1月2,3日の3週間くらい前まで激しい追い込み練習を行い、その後は調整レベルの練習と本番の出走時間に合わせた生活週間や食事で、怪我や体調不良を予防し、出走日にピークを持ってくるようにします。
受験も同じで、10ヵ月やそれ以上の長い受験勉強ですが、それとは対照的にほとんどの入試が1日で終わってしまいます。なので、ピークを入試日にもって来ることを意識して生活できる工夫も大事かなと思います。

また試験までの心構えですが、僕の場合総合偏差値が60にも届いてなく、過去問の出来や1年間を考慮しても合格するレベルではないと思っていたので、今年合格することは考えてなかったので、来年につながる本番にしようと考えてたので平常心で本番まで過ごせました。

試験期間中の過ごし方

試験期間中はとにかく1日1日区切って気持ちを切り替えていました。幸いにも僕の受験校は全て問題を回収されるので、終わった試験に振り回されずに次の受験を迎えられました。

また勉強については、英語は過去問を通じてペース・時間配分、目標得点を体に染み込ませ、化学はセミナーの無機有機高分子のまとめページの暗記に徹し、生物はMUST100のテキストをひたすら暗記・復習に徹しました。
数学は1A2Bはゴールデンルート標準編を3は重要事項完全習得編を使用しており、両方とも薄い問題集なので、試験期間中も復習がやりやすく、数学は川崎聖マリアンナ3割くらいから帝京5割、金沢医科6割というようにできないわりに修正できました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

②二次試験

僕は私立のみ前期4校受験しましたが、手応えは聖マと川崎は可能性がある手応えで、帝京は確実に落ち、金沢も無理だろうなと思ってました。

まず全受験校数学が合格点よりも2,3割以上できてなく、他科目でそれを補えるかの勝負で、帝京は科目数が少なく高得点勝負なので絶望的、聖マリが得意の英語と理科2科目の記述に自信があったので、1次は通ったと思ったのですが不合格。おそらく数学の足切りか、記述なので過去問での自分の採点基準が甘かったことが原因かなと思いました。

残りの2校は1次合格最低点を公表しているので、その基準から通る可能性はあると思いましたが、体感での出来は不合格だと思っていたので、合格したときは不思議な気持ちと自分の勉強と実力に自信が持てたという気持ちが一番でした。

③面接

川崎での面接は、メディカルラボの発行している雑誌に過去の面接での質問内容が載っていて、実際全く同じ質問で、それに対する返答も用意してたのでやりやすかった。また面接形式も金沢のAOと同じ面接官3人に対し、受験生1人で面接時間は金沢の2/3の時間だったので非常にやりやすかった。

金沢は集団討論という初めてのもので右も左もわからない感じでしたが、逆に面接官が一際口を挟まず、他の受験生と討論するだけなので、同じ門を叩く人や同じく医を志す人々と討論するだけなので、討論中はあまり緊張しなかった。

④合格した時の気持ち

今年は受かると思ってなかったので非常に嬉しいし、安堵した。一方で、受験がちょっとずつ軌道に乗り始め楽しくなってきていて、心機一転頑張ろうという時だったので受験が少し恋しい気持ちでもあった。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

一貫した勉強と総合力だと思います。
私は生物化学数学3が初学で、予備校も6月にアガルートに変更しましたが、生物と化学はアガルートの授業やテキストを用いながら、前の予備校から使用していたセミナーをずっと使い続けました。結果簡単な問題を出す医学部では問題なく合格点を取れるとこまで力がつきました。

ですが数学は前の予備校ではその予備校のオリジナル教材と授業、アガルートに変えてからはこちらの授業と教材、それを諦めてからは、参考書の浮気三昧と全く一貫性のない1年でもちろん成績は4月より落ちました。
ただ受験は総合力なので、金沢医科は他の受験生より30点くらい差をつけ、数学はマイナス10,20、化学はマイナス10くらい、生物はプラス5,10点差を付け総合点で合格できたのかなと思います。

②講座の影響度

僕の場合逆転合格なので間違いなくアガルートの講座、特にMUST100、その中でも生物の影響は大きいです。
初学で4,5月が全くうまくいかない中で、6月から初めて合格するレベルに持っていけたので、アガルートメディカルに変えてなければ今頃まだ受験勉強中です。ただ英語のMUST100は直接的な受験問題への影響度は小さいかなと思いました。どこの医学部も読解が7割くらい占めているので、文法の選択問題が大半を占めるMUST100は直接的な点数には結びづらいと個人的には思います。
ただ正確な文法知識がないと英文構造の把握や読解で躓くので、単に正解不正解ではなく、どういう文構造をしていてどう解釈できるのか、読解を意識して取り組めると影響度は上がると思う。

受験生に対するメッセージ

以上に述べたように僕は医学部合格者の中では異様な1年を過ごし、自分でもよく合格できたなと思います。僕の経験を参考に合格する人は皆同じやり方をしていると思わないでください。逆に失敗する人には共通点があり、僕の予備校選びや数学もその共通点の1つです。その失敗をしないように講師や先生の意見・忠告をよく聞いた上で、自己分析をしっかりして、迷いなく一貫して勉強してください。

またこれは僕と同じように今年はダメかもと思っている受験生へのメッセージですが、試験が近づき、自分の実力から今年の合格は難しいと感じることもあると思いますが、決して最後まで諦めないでください。
これはもちろん今年合格するために諦めないという意味もありますが、その試験を誰よりも一生懸命やりその試験で誰よりも学んで経験に変えてやろうという気概を持ってください。
本番での経験や学びは1年間の勉強に負けないくらい自分の経験となり学ぶことができます。その本番で誰よりも諦めずに頑張った人は、その経験と学び、悔しさから絶対に来年合格できるし、その本番を消化試合のように受験する人は来年も同じ結果になると信じて私は本番に120%の力を出し切り合格できたと思います。

受験生の皆さん諦めずに最後まで頑張ってください。