医学部受験では、早い段階から科目別対策を始めることが大切です。

科目選択が合否のカギを握る社会については、適切な選択をできるよう余裕を持って情報収集を行いたいところです。

本コラムでは、医学部受験におすすめの社会の選択科目について詳しく解説します。

社会が医学部受験でどのような位置づけになっているかを把握したうえで、受験対策を進めましょう。

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医学部受験における社会の選択科目の選び方

まずは、医学部受験における社会の重要性を確認していきます。

以下は主要大学における社会と他科目の配点と配点率を示した表です。

■主要な国立大学医学部における社会と他科目の配点・割合
(共通テスト・個別学力検査の合算)

総配点(割合英語数学理科社会
京都大学1,250(100%350(28.0%300(24.0%350(28.0%50(4.0%
筑波大学2,300(100%500(21.7%500(21.7%500(21.7%100(4.3%
岐阜大学2,100(100%600(28.6%600(28.6%600(28.6%100(4.8%)

医学部受験では、英語や数学、理科と比べると、社会の配点は決して高くありません。

国立大学医学部では社会の配点率が5.0%を下回る大学が多いことから、対策を後回しにする受験生も少なくありません。

最難関とされる医学部受験の合格ボーダーは非常に高く、共通テストの総得点率は80%以上が求められることが多い傾向です。

社会の選択科目においても同様に、共通テストの80点以上の得点を目指すことが必要です。

医学部受験に合格するには、「短時間で効率的に高得点を目指せる」というポイントを重視して科目選択を行うことがポイントとなります。

配点の高い他の科目に時間を割きつつ、社会はスピーディな対策で高得点を取ることがベストだといえるでしょう。

受験対策の全体最適を考えたとき、自分が効率的に得点を稼げる選択科目を選ぶことが最適です。

医学部受験の社会の選択でおすすめなのは倫理政経

医学部受験の社会は「倫理、政治・経済」、いわゆる倫理政経を選択するのがおすすめです。

倫理政経が医学部受験でおすすめな理由は、「短時間の対策で高得点レベルに到達できる」「安定した得点を期待できる」こと。

短時間の対策で高得点レベルに到達できる

他の科目の対策に時間をかけながら、スピード感を重視して得点力を高めることができる点が倫理政経の最大のメリットです。

倫理は、思想や宗教といった日常生活に関連度の高い出題が多い科目です。

日々の生活に密接に関係する知識を土台とした科目のため、机上学習以外の時間でも理解が促進されやすいといえます。

そのため、一通りの学習を終えてからは反復学習に時間をかけず、過去問演習などを中心とした対策で十分に高得点を狙う力をつけることができます。

政治・経済の特徴として、暗記事項が非常に少ないことが第一のメリットです。

出題範囲が狭いことで得点力の土台を短時間で築くことができます。

限られた単元の知識を集中的に学びやすいため、演習の中でスピーディに得点力を身につけることができる科目です。

これらの分野から出題される倫理政経は、出題範囲が生活と密接に関連する点、そして出題範囲が狭い点が、短時間で効率的に得点力を身につけることに適しています。

安定した得点を期待できる

上述したように、社会の科目選択では「短時間で効率的に高得点をとる」ことを軸とする必要があります。

模試や過去問のたびに得点が乱高下して「もう一度全体的に復習が必要かも?」と不安になることはできるだけ避けたいところです。

大幅な学習スケジュールの変更は、医学部受験対策全体へ大きなデメリットになりかねません。

その点、出題範囲が比較的狭い倫理政経では、出題傾向もテストごとに大きく変わることはありません。

模試などでも安定して得点しやすく、徐々に高得点を継続できるようになる選択科目といえます。

実際にセンター試験・共通テストにおいても、社会の選択科目の中で倫理政経は高い推移で平均点が安定していることが分かります。

以上からも、倫理政経は「得点を計算しやすい科目」として医学部受験に最適と結論づけることができます。

■センター試験・共通テストにおける社会各科目の平均点

社会科目令和3年度 令和4年度令和5年度
世界史B63.49 65.8358.43
日本史B64.26 52.8159.75
地理B60.06 58.9960.46
現代社会58.40 60.8459.46
倫理政経69.26 69.7360.59

その他の社会の科目について

一人ひとりの得意分野や興味によって、他の選択科目が「短時間で効率的な高得点」につながる可能性はあります。

医学部受験の特徴をふまえたうえで、社会の各科目のメリット・デメリットを確認してみましょう。

世界史

暗記事項がとても多く、1問で問われる知識が広いのが世界史という科目です。

時間をかけた対策を行えば満点近くを目指すことは可能ですが、効率性を重視したい医学部受験には向いていないでしょう。

日本史

暗記事項が多く、世界史より細かい知識が問われる傾向にあるのが日本史です。

歴史への理解をより深く突き詰めていく必要があり、効率的ではありません。

例外として、歴史について強い興味を持ち、学問の域にとらわれず知識を蓄えることが好きな人にはおすすめできます。

地理

図表の読み取り問題が多く出題され、暗記事項はそれほど多くないのが地理の特徴です。

読み取り問題は一筋縄ではいかず、安定して高得点を狙うためにはきめ細やかな対策が必要です。

実践的な演習を積み重ねる必要があるため、世界史・日本史と異なる意味で医学部受験には向いていないといえます。

現代社会

暗記事項が少なく、日常生活からイメージしやすい出題範囲のため得点力を高めやすいというメリットは魅力的です。

一方で、得点を計算しづらい時事問題が出題される点がデメリットに直結しています。

過去問演習や模試だけでは対策が難しく、受験間際まで気を抜かずに情報収集を行う必要があります。

得点の安定性、効率的な高得点のいずれにもおいても少し不安が残る選択科目です。

実際に共通テストの平均点も他の選択科目より低いため、倫理政経を選ぶほうが無難といえます。

まとめ

配点率の低さに惑わされず、限られた時間で高得点を目指すことが医学部受験における社会の対策です。

そのためには、医学部受験の特徴をふまえた科目選択が不可欠です。

医学部受験に最適な社会の科目選択をとおして、志望校合格に近づきましょう。

関連コラム:医学部の受験科目は?国公立・私立それぞれ解説

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この記事の監修者 山崎 敬太

山崎 敬太

筑波大学人間学群心理学類 卒業。

大学卒業後、英語講師として、難関大・医学部・看護学部・看護学校の志望者計300名以上に指導経験をもつ。

その後、小中高生向けキャリア教育事業の施設長として、生徒やご家族へ進路の相談援助を実施。

現在は医学部・看護学部・看護学校受験向けメディアのライターとしても活動中。

医学部や看護学部・看護学校の受験生に向けて、役立つ入試情報等を発信。