「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」ある政治家が残した名言です。

長い人生の中で医学部を目指すきっかけに出会うタイミングは人それぞれです。

このコラムでは、30代40代で医学部合格という志を立てた人向けに、医学部再受験からの合格の可能性や合格に向けた施策などを紹介しています。

まずは情報収集を行い、医学部合格に向けたスタートを切りましょう。

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40代で医学部に合格することはできる?

アガルートメディカルの寺島よしき講師が、30代、40代での医学部再受験について動画で解説しています。

こちらもぜひご覧ください。


「30代や40代で医学部に合格することはできるのか」

結論として、30代・40代で医学部合格を目指すことは可能です。

ただし、その道のりは簡単なものではないことも同時に理解しておく必要があります。

公表されている国公立大学医学部入学者のデータより、年齢別入学者数を確認してみましょう。

◆国公立大学医学部の年齢別入学者数(2021年度)

22歳~29歳30代40代50代~
228名47名3名1名

※入学者情報非公開等の一部大学を除く

私立大学医学部のデータは公開されていないため、国公立大学医学部のデータをもとに考察していきましょう。

2021年度のデータを例に挙げると、年齢が上がるにつれ医学部への入学者数は右肩下がりとなっています。

とは言え、医学部への入学をつかみとる40代以上も少なからず存在しています。

また、公表されていない私立大学や一部の国公立大学の医学部もあるため、40代以上の入学者数はもう少し増えると考えられます。

30代・40代での医学部合格への道は険しいものであると言えますが、目指した努力が報われる可能性はあります。

参考:大学基本情報

30代・40代で再受験する大変さや難しさ

本章では、30代・40代で再受験するうえでの大変さや難しさを整理します。

現役生と同じ点数では合格できない

30代・40代で受験する方でも医学部に受かる方はいます。

しかし、現役で受験する方と同じ点数では、医学部に合格するのは難しいです。

それにはいくつかの理由があります。

まず一つは、40代で受験する方の場合、医学部を卒業するまでに6年、その後国家試験合格後に医師になるには2年以上の臨床研修が義務づけられています。

一人前の医師として働けるまでに、医学部入学から大体10年前後かかるのです。

現役で受験する方の場合は、30歳くらいで一人前の医師として働けることになりますが、40代の方の場合は、50代ということになります。

大学としては、当然、同じ能力であれば、長く活躍してくれる人材のほうが望ましいので、学力試験が同じ点数であれば、現役で受験する方をとりたいということになります。

事実、上記の理由から、小論文や面接で点数調整が行われてしまうことは現実にありえます。

小論文や面接の点数は、学力テストの採点とは異なり、採点する先生方の主観が入る余地があるためです。

以上のような理由から、30代や40代で受験する方は、現役で受験する方と同じ点数では合格することは難しいのです。

もちろん、現役で受験する方よりはるかに高い点数を学力試験でとることが出来れば、「それだけ能力が高い」とみなしてもらうことができ、合格することも可能です。

医学部入学後や卒業後も大変

無事に医学部に合格して入学することが出来たとしても、卒業するまでや、医師国家試験への合格、卒業後に一人前の医師として働けるようになるまでがとても大変です。

まず、30代や40代で入学する方は、卒業するまでに留年してしまうことが現役で合格して医学部に入学してきた方に比べると高いと言われています。

人間の脳は、どうしても年とともに物事を吸収しにくくなっていきます。

医学部で学ぶことはとても膨大な量ですし、学ぶ領域も解剖学などの基礎から、内科学などの臨床科目まで幅がとても広く、ただでさえ、留年率が高いです。

40代の方は現役で入ってきた方に比べると年齢が進んでいますので、それだけ努力をして知識を吸収するようにしないと、授業についていくことができずに留年してしまうことになりかねません。

また、無事卒業して医師国家試験に合格したとしても、前述したように卒業して医師国家試験に合格した後は、臨床研修を受けなればなりません。

一人前の医師になるまでには約10年ほどかかるのです。

30代・40代の再受験で医学部に合格するポイント

医学部を再受験する決心ができたら、医学部再受験で合格するためのポイントを理解していきましょう。

  • 国公立の大学を選ぶ
  • 周りよりも圧倒的に高い点数を取る
  • 覚悟を持つ

国公立の大学を選ぶ

医学部を再受験すると決めたならば、まずは受験する大学選びですが、私立大学の医学部よりも、国公立大学の医学部のほうが年齢によって不合格になることが起こりにくいと言えるでしょう。

もちろん、大学にもよるのですが、一般論として、私立大学に比べて国公立の大学は国からの補助金が大学運営に大きな割合を占めています。

そのため、合否判定をできる限り公平に行う必要があり、入学試験でも、小論文や面接といった主観が入りやすい科目の点数が全体の点数に占める割合が割と低めなのです。

それに比べて私立大学は、大学の運営費のほとんどを入学検定料や授業料などの大学独自の費用でまかなっています。

そのため、国公立の大学に比べると小論文や面接といった主観が入りやすい科目の点数が全体の点数に占める割合が高めなのです。

周りよりも圧倒的に高い点数を取る

ここまで述べてきたように、「学力試験の結果が同じで、同じ能力であれば、長く活躍してくれる人材のほうが望ましい」という大学の都合もあります。

現役で受験する方と同じ点数では40代で受験する方が医学部に合格することは難しいのが実情です。

小論文や面接など、採点する側の主観の入る余地がある科目で得点を低く抑えられてしまい、不合格とされてしまうことがありうるのです。

ですので、30代や40代で受験する方が医学部に合格するためには、学力試験で現役で受験する方よりも圧倒的な高得点をとる必要があります。

例えば、学力試験の全ての科目でほぼ満点に近い得点をとっていれば、それだけ能力があると認めてもらうことができ、合格できる可能性も高くなります。

覚悟を持つ

ここまでの記述で分かるように、30代や40代で医学部を受験しなおして合格するためには相当な覚悟が必要です。

まずは、現役で受験する方よりも相当高い点数をとるなどで自分の能力をアピールすることができないと小論文や面接など、採点する側の主観の入る余地がある科目で得点を低くく抑えられてしまって不合格にされてしまいます。

それだけではありません。現役時代とは異なり、受験勉強から遠ざかっている期間が長い方がほとんどだと思いますので、受験勉強も一からやりなおさなくてはなりません。

前述したように、人間の脳は年齢とともに能力が衰えていきます。

そのため、一般的には、同じことを覚える際にも現役時代よりも時間がかかる傾向があると考えられます。

関連コラム:医学部の再受験に寛容な大学は?判断するポイントも解説

まとめ

ここまで、30代・40代で医学部を再受験する場合の話をいろいろと記述してきましたがいかがでしょうか?

もちろん40代で医学部を受験して見事合格した方もいますので、可能性がないわけではありません。

しかし、30代・40代で医学部を受験して見事合格するためには、受験する大学を選ぶ所から始まって、学力試験でずば抜けた高得点をとることや覚悟があること、例え無事合格して入学できても卒業後も一人前になるまでに10年はかかることを覚悟できることなど様々な覚悟が必要です。

これらの覚悟ができるということであれば、ぜひ医学部の再受験を目指してみましょう。

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この記事の監修者 寺島よしき講師

医学部入試英語のスペシャリスト。翻訳家。大手出版社の解答作成を行う。専門は英語教授法。

大手予備校で全国生配信授業を長年担当。スマホ予備校にて生放送授業を長年担当。

「9割とれる!英語の発音・アクセント攻略法」(KADOKAWA)他著書多数。

毎年、全国各地で講演会を行う。

FMヨコハマ(84.7MHz)をはじめ、ラジオ出演多数。

20年間にわたり、数多くの学生を医学部に送り出している。

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